社長日記

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2009年 12月


 2009年12月31日(木)  雪
 どんな人でも何か人のために できやせんかという、その辺が一番大事ですな。それがその人を生かすんです。人のためにしようと思ったら、必ず目に見えない力が出てきて助けてくれる。それがおかげですね。お釈迦さんは亡くなる時に、「すべてのものはうつりゆく おこたらず つとめよ」といって亡くなられた。お釈迦さんは人にできんことをいわれたんじゃない。やろうと思えば誰でもできることです。しかし、これが難しい。怠らず努める。一事貫行です。・・・・・坂村真民
 2009年12月30日(水)  くもり
 思いやりのある人ほど、「自分が相手だったら次はこうするだろうな」と、相手チームの次の動きを読める。無神経な人、図々しい人、独りよがりの人は相手の心が読めませんから、どんなに身体的な能力が高くても絶対大成しません。・・・・・松平康隆(全日本バレーボール協会名誉会長)
 2009年12月29日(火)  晴れ
 たくさんの人が本当の幸せがどういうものであるか誤解している。幸せは自己欲求を満足させることではなく、価値ある目的に忠実に取り組むことを通して得られるのである。・・・・・ヘレン・ケラー
 2009年12月28日(月)  くもり時々雨
 タイミングというものを、人は縁と言ったり運と言ったりするのではないかと思います。だから縁や運というものは、求める心の強さ、努力に応じてその人に合ったものが見つかるのではないでしょうかね。・・・・・板橋興宗(御誕生寺住職)
 2009年12月27日(日)  くもり
 人間が作っていい量は限られている。ものづくりは何らかの形で環境を犠牲にして成り立っているからだ。それだけに乱造は許されない。日本は結局、過当競争で環境を壊し、自らのブランドを貶(おとし)めてもいる。・・・・・奥山清行(工業デザイナー)
 2009年12月26日(土)  くもり時々雨
 能率こそ現代の宗教ではないか。宗教である以上に、人類はこの能率という思想によってほろぶであろうと思われるほどに、日本の経営者たちを物狂いにさせているものであります。・・・・・・司馬遼太郎
 2009年12月25日(金)  晴れ
 私たちはこの地球という星を、いまよりも美しく、安全なものにして次の世代に引き渡さなければなりません。これは私たち一人ひとりがしなくてはならない決断です。全世界を変えることはできませんが、自分自身を変えることは誰にでも可能です。すべての人間は、無限の可能性を有しています。大切なのはその力に気づくことです。そして、自分の内から湧き出てくる知恵と創造力を人類のために使うことだと考えています。・・・・・ムハマド・ユヌス(グラミン銀行総裁)
 2009年12月24日(木)  晴れ
 小さい花でいいのだ、人にほめられるような大きな美しい花ではなく、だれからも足を止めて見られなくてもいい、本当の自分自身の花を咲かせたらいいのだ、それを神さま仏さまに見てもらえばいいのだ。・・・・・坂村真民
 2009年12月23日(水)  くもり
 我れ自ら感じて、而(しか)る後に人之れに感ず。【まず自分が感動して、そののちに人を感動させることができるのである。自分が感動しないで、他人を感動させることなどできるはずがない。】・・・・・佐藤一斎
 2009年12月22日(火)  くもり
 現代の若者には何が足りないか・・・・・ロマン、我慢、そろばんとありますが、いちばん足りないのは我慢です。ロマンもあるし、そろばんもできても、我慢が足りない。ちょっとまずくなると、へなへなとして辞めてしまう。そんなことでは、とても企業の経営は任せられません。・・・・・丹羽宇一郎(伊藤忠商事会長)
 2009年12月21日(月)  くもり時々雪
 部下指導のコツは、「五たい」を汲み取ること。 「五たい」一、関心を持たれたい 二、理解されたい 三、認められたい 四、信頼されたい 五、可愛がられたい・・・・・後藤清一(三洋電機元副社長)
 2009年12月20日(日)  くもり時々雪
 スターづくりは長所だけを見て、褒めて育てる・・・・・堀威夫(たけお・ホリプロ設立)
 2009年12月19日(土)  雪
 おもしろいもので、自分が心から思っていることが相手に伝わりますね。思っていないことは、いくら言葉巧みでも伝わりませんわ。聞いてくれているようでも、ビビッと心に入らない。・・・・・大東隆行氏(王将フードサービス社長)
 2009年12月18日(金)  雪
 自分をいさめているのは、意味もなく群れるだけの付き合いに時間を浪費してはいけないということです。自分の可能性をさらに広げていくためにも、しっかりした志を持った仲間をつくって切磋琢磨していきたいです。・・・・・辻口博啓(パティシエ・石川七尾出身)
 2009年12月17日(木)  雪時々くもり
 多くの選手が毎年、年頭に際して同じ抱負を述べ、同じ努力を誓ってがんばりますと言う。しかし、それは素質の世界のことです。素質いっぱいのところで技術的限界がくる。そして、それを超えられない。こういう選手は二流にとどまるしかない。その一段上に才能の世界がある。才能とは頭脳の中に埋め込まれた情報のことです。その情報を駆使することで一段上のレベルにいける。そのことに気づくかどうか。それが一流と二流を分ける分岐点になる。・・・・・野村克也(元楽天監督)
 2009年12月16日(水)  雨のち雪
 このさかずきを受けてくれ/どうぞなみなみつがしておくれ/はなにあらしのたとえもあるぞ/「さよなら」だけが人生だ【人生にはどこかで悲しい別離があり、死別がある、人生にはそういう一面もあると心のどこかでわきまえておこう、そうすればゆとりができるかもしれない。日々あくせくしている気持を柔らかくしてくれる詩】・・・・・干武陵(うぶりょう=唐時代の詩人)井伏鱒二訳
 2009年12月15日(火)  雨
 徳川家康に対してわれわれが感心するのは、あれほどの権力者になっても、自分の生活はきわめて質素、それでなくては下の者たちはついて来ないということをよく知っていて、それを最後まで実践したことだろうね。これは、上に立つ人間の取るべき万古不易の姿だから。人間、どうしても、成功して上に立つようになると、その瞬間から自分が贅沢することばかり考えがちなんだが。・・・・・池波正太郎『男の系譜』
 2009年12月14日(月)  くもりのち雨
 「さいわいに人という生きものは、日常の暮らしにおいて、すべてを忘れる術を心得ている。女を抱くときもさよう。空腹をみたすために汁を食べ、めしを食べているときもさよう。一日の仕事に疲れきって、ねむりをむさぼるときもさよう。世に生くる苦しさつらさを忘れることができるのみか、おのれが死の道をせっせと歩いていることも忘れ果ててしまう」「なればこそ、人は生きておられるのだ」「生きておりますことは、たのしいことでございますな」「さよう。たのしい、うれしいというこころもちを死に急ぐ人々が感ずることもふしぎじゃ。なればこそ、おれはな、その日その日を相なるべくはたのしゅう送りたい。一椀の汁、一椀の飯も、こころうれしゅう食べて行きたい」・・・・・池波正太郎『おれの足音』
 2009年12月13日(日)  くもり
 存続とは、一瞬が次の一瞬にとって代わることではない・・・・・存続とは、過去が未来へと食い込んで引き続き前進し、進むにつれてふくれあがることである・・・・・たゆみなく過去の上にさらに過去が積み重なっていく。実際に、過去は自動的に自らを保っている。そしておそらく、過去全体が常に人間についてまわっている・・・・・疑いもなく、我々は過去のほんの一部を用いて思考するのであるが、我々が熱望したり、意図したり、行動したりするのは、生まれつきの魂の傾向まで含めた過去全体で行うのである。【人間はそれ自身歴史である。そして、我々の年の数というよりはその歴史の長さが、内面生活の豊かさを表している。】・・・・・ベルグソン『創造的進化』
 2009年12月12日(土)  雨
 人生は出会いがすべてで、出会った人を喜ばせることから道はひらけていくということを、いまつくづく実感しています。・・・・・中村文昭(クロフネカンパニー社長)
 2009年12月11日(金)  雨
 一番大事なのはビジョンです。私の掲げるビジョンを全社に浸透させることです。「いまのままでシャープに十年後があるだろうか。私はこれからのシャープをこんな会社にしたい。そのために液晶テレビに力を入れていきたい」と、繰り返し説明し、理解を求めました。そして皆が完全に納得した後は、驚くべきスピードで液晶テレビ事業が進展していったのです。・・・・・町田勝彦(シャープ社長)
 2009年12月10日(木)  晴れ
 筋肉は活動すればするほど発達する。活動すると消耗するどころか強化する。器官は使われないと退化する。生理的機能も精神的機能も、活動すれば増進するということは、観察がもたらす基本的事実である。同様に、個人が最高に発達するためには、絶対にそうした努力が必要である。筋肉や器官と同じように、知能と道徳観念も訓練が不足すると退化する。「努力の法則」の方が器官状態不変の法則より、なお一層重要なのである。・・・・・アレキシス・カレル(ノーベル生理学・医学賞受賞)
 2009年12月 9日(水)  晴れ
 一生懸命に生きている人には、充実した人生が与えられる。惰性で生きている人には、人生の不平や不満しか生まれてこない。確信のある人生は、続けることから生まれる。何をしているかでなく、何を続けているかが大切なのである。・・・・・石川 洋
 2009年12月 8日(火)  晴れ
 身分社会に生きる心構えは己を知って着座の順を間違えない気働きである。しかし卑屈は見苦しいうえ人に疎(うと)まれる。天地運行の理に即して身を処する冷静が必要であろう。鬱屈(うっくつ)は嫌われるのみならず心身を損なう。程加減を心得て明朗に振舞う。背筋を立てて不平を表に出さないおだやかな自恃(じじ)に基づく余裕のある姿勢によっておのずから道が開けるであろう。・・・・・谷沢永一『人間通』
 2009年12月 7日(月)  雨のち晴れ
 普通、オーナーはいいなと思われるが、本当はつらい。従業員、株主、お客さんに対して無限責任を負っているから。・・・・・水野健次郎(ミズノ元社長)
 2009年12月 6日(日)  雨
 国民国家というのは、国民一人ひとりが国家を代表していることをいいます。家にいても外国に行っていても、自分が国家を代表していると思い込んでいる人々で構成されている国家を言うのです。・・・・・司馬遼太郎
 2009年12月 5日(土)  晴れ時々雨
 世人は往々にして、人格と名声とを同一視し、混同しがちである。人格とは、その人の内に備わった心の姿であるが、名声は、彼の印象を他人が勝手に評判する、外部的な声である。人格は彼自身であり、名声はその影である。形影つねに伴うとはいえ、いたずらにその影の大ならんことを願って、自分とは似ても似つかぬ偽善者という藁(わら)人形を、もち歩くものがいる。・・・・・エマソン
 2009年12月 4日(金)  雨
 すべての仕事において、創業期の精神が失せてしまうことがもっとも危険である。創業の精神とは緊張の精神である。・・・・・長瀬富郎(花王二代目社長)
 2009年12月 3日(木)  くもり
 習慣・・・・・「習」は雛が何度も羽ばたきながら飛び方を練習するように繰り返しの大切さを説いた言葉で、「慣」は心を立てて貫くことを意味する・・・・・朱子『小学』
 2009年12月 2日(水)  晴れ
 本人の仕事に対する誇りと、会社並びに社会に対する責任感が希薄になっていないか。一個人、一社会人としての責任の自覚を促すべく家庭、学校、地域そして企業が各々の立場で教育に取り組むことが必要だ。・・・・・梅田貞夫(鹿島社長)
 2009年12月 1日(火)  晴れ
 仕事とは「作業をすることで、どのようにお客様に喜んでもらえるか。いかに効率的に、なるべく費用を少なく、時間を短縮して作業を進めることができるか」と創意工夫、改善、改革をすることをいいます。・・・・・田舞徳太郎【人材育成のすすめ】

2009年 11月


 2009年11月30日(月)  晴れ
 「健土健民」とは健やかな土地の上に、健やかな民が育つと言うことである。土の尊さ、ありがたさ、大切さを十分に教わり、健全な国家と国民は、その土にのみ成り立つことを知らなければならない。・・・・・黒沢酉蔵(雪印乳業創立)
 2009年11月29日(日)  晴れのち雨
 宇宙は空であるとともに光であり、生命というただ一種類のたいけいであるということです。生命ということにおいて、植物や微生物にいたるまで、自分や人間一般とすこしもかわりもなく、平等に生命を、そのかけらを、共有しているものであります。・・・・・司馬遼太郎
 2009年11月28日(土)  雨のち晴れ
 たまたま「朝(あした)に道を聞けば夕に死すとも可なり」という言葉を知って、朝から晩まで、それを愛好し、大事にし、十分に味わっている。ある日、急に悟りが開けたかのように過ぎ去ったはかない夢が消えた。すなわち、今までの愉快としていた事柄のいわれは、浮気虚渇(ふききょかつ=移り気で、虚勢を張った脅し)に過ぎないものであり、真心から愉快とする事柄ではないことを知った。(中略)そもそも、一時の浮気虚渇は、すなわち一日の過(あやま)ち、一日の過ちは、すなわち一日の過ちではなくて一生のわずらいである。まして、その一日だけのものではないでないか。これまでのことを振り返ってみて考えがここに至るごとに、いまだかつて無かったことだが、しょう然として背に汗を流し、熱に当たる思いがしないではいられない。・・・・・高杉晋作『述懐(じゅつかい)』
 2009年11月27日(金)  晴れ
 人生の最も健全で、確実で、豊かな喜びの一つは、他人の幸福に対して幸せを感じることから生まれる。・・・・・アーチボルド・ラトリッジ(アメリカ・作家)
 2009年11月26日(木)  晴れ
 『門を開(ひら)けば落葉(らくよう)多し』 掃いても掃いても葉っぱは落ちるし、ちりを掃(はら)ってもまた積ってくる。だからきりがないということを言っているのです。きりがないからどうなのか。庭を落葉一つないようにきれいにするためには永遠に掃き続けなければいけない。落葉はずっと散り続けるから、ずっと掃き続けなければいけない。永遠と永遠の対決です。私たちも、自分の心の落葉や雑草を教えられたり、気づいたその都度、掃いたり、抜いたりする努力に励まなければいけません。・・・・・無可上人(むかしょうにん・松原泰道注)
 2009年11月25日(水)  晴れ
 自分自身の思い、自分自身の考え方そのものを根本から変えることができない人間は、周りの世界を変えることは一切できないということである。そういう人はいつまでたっても、実質的な進歩を遂げることはできないのだ。・・・・・サダト元エジプト大統領
 2009年11月24日(火)  晴れ
 人生の苦の内容を解いてみると、一寸先がどうなるかわからないという未来への不安の苦しみがあり、それから万事自分の思うようにならないという不満の悩みがある。この二つが合わさって「苦」の原因になっていると思うのです。そして、この二つとも自分が中心にある。だから釈尊は「苦」というものをどこまでも自分の問題として考えています。・・・・・松原泰道
 2009年11月23日(月)  晴れ
 赤字会社を黒字会社にする秘訣は、自分もわからん。ただ自分はこの何十年、毎朝やっていることがある。それは、朝起きたら自分の家から丘の上まで歩いていくんだ。その丘の上に立ったら六時何分に太陽がぱーっと昇ってくる。その太陽を毎日拝む。天気のいい日だけじゃないよ、雨の日も曇りの日も嵐の日も。雨が降ってても、嵐の日だって、雲の向こうには太陽が出ている。だからその時間になったら、どんな天気でも丘の上に行って拝む。秘訣といえばこれかなあ。・・・・・大山梅雄(元津上経営者)
 2009年11月22日(日)  くもり
 事を行なうに当たって何が一番大事ですか。電力の鬼といわれた松永安左エ門は答えた。気魄だ、これさえあれば何でもできる。少しぐらい頭がよくても気魄のない者は、めんどうなことに出会うと気後れする。そんなことでは何をやってもだめさ。【気魄の終極的に目指すところは相手の胸中に同情と共感と納得の意向を芽生えさせる放射能の伝達である。】・・・・・邑井操『人望力』
 2009年11月21日(土)  雨
 永続的ならんためには、分化して種々の特殊相を発現する力と本来の普遍相を保持する求心的統一力と程なく釣合わねばならぬ。すなわち繁茂せる枝葉は根幹を太らすものであるが、然るに拘らず枝葉を適度に裁制するは樹木長生の道たるを失わぬ。・・・・・西晋一郎
 2009年11月20日(金)  くもり
 「変われぬ理念と、変わりゆく方途」変らぬ理念とは、会社は何のために存在しているかということで、それはどんなに時代が変わっても変らない部分です。会社は社会の為に発展したり貢献したりする存在でなければなりません。けれども、そのやり方は日々新たでなければならない。・・・・・森下洋一(松下電器産業会長)
 2009年11月19日(木)  くもりのち雨
 経営者は孤独なものです。どんなに優れた参謀を揃えたとしても最後に頼れるのは自分自身だけです。前向きに、挑戦心を持って、自分の判断力を信じる。「10年後の自分」に恥じることのない決断を重ねていくしかないのです。・・・・・坂田浩一 日本テレコム名誉顧問
 2009年11月18日(水)  雨
 経営コンサルタントは「人を褒めて使え」とよく言うが、それが通用するのは1〜2年だ。長期的には人は叱られて成長するもの。いくら褒められても、1年も続けばインパクトが薄れ、本人が頂点に達したと錯覚する。褒められ続けて大成した人はいない。・・・・・矢野博文(大創産業社長)
 2009年11月17日(火)  雨 
 「拝む心」人を使う際に大切なのは、その人を拝む心、一人ひとりに感謝の気持ちをもつことです。そして、社員一人ひとりに夢を持たせるのが経営者の責任なのです。・・・・・松下幸之助
 2009年11月16日(月)  くもり
 世を渉(わた)るの道は、得失の二字に在り。得(う)べからざるを得ること勿(なか)れ。失うべからざるを失うこと勿れ。此(か)くの如きのみ。【世渡りの道は、得と失の二字に帰着する。得てはいけない虚名とか正しくない利益のようなものは、得ないようにしなくてはいけない。失ってはいけない自分の正しい信念・志のようなものは、失わないようにしなくてはいけない。これが処世の要道である。】・・・・・佐藤一斎
 2009年11月15日(日)  雨
 私はね、人間というのは「準備、実行、後始末」が大事だと言っているんです。物事を行うということは、すべて「準備、実行、後始末」なんです。ところが、後始末をできる大人が、いまは皆無ですね。そういうところがら、子どもたちの大人に対する疑問や反抗心が起きていると私は思うんです。「準備、実行、後始末」というのはワンクールです。ワンクールができるということは、簡単に言えば、しっかりしている、ちゃんとしているということじゃないですか。・・・・・桜井章一
 2009年11月14日(土)  雨
 上(かみ)を責め下(しも)を責め、中(な)か己(おの)れを恕(ゆる)す【人間は、だれでもしらずしらずのうちに自らを「自分は別だ」といった位置に置く。こうなると自己制御はできないから、自分を棚上げして他を批評する。】・・・・・近思録 朱子
 2009年11月13日(金)  くもり
 王将イズムというのは、率先垂範です。まず「行動ありき」です。・・・・・大東隆行氏(王将フードサービス社長)
 2009年11月12日(木)  くもり
 荒地は、荒地の力を以て開き、借金は、借金の費(ついえ)を以て返済し、金を積むには、金に積ましむ。教えも又しかり。佛教にて、この世は僅(わずか)の仮の宿、来世こそ大事なれと教ふ。これ又、欲を以て欲を制するなり。・・・・・二宮尊徳
 2009年11月11日(水)  どしゃぶりの雨
 物事を実現するか否かは、まずそれをやろうとした人が“出来る”と信じることから始まる。自ら“出来る”と信じたときにその仕事の半分は完了している。・・・・・永守重信(日本電産社長)
 2009年11月10日(火)  くもり
 社会は個人が秘めている素晴らしい能力を発揮する機会を与えなければなりません。そうすれば、人々は自分がこんなにも素晴らしい能力を持っているのかと驚くことでしょう。そしてその能力をもっと発揮したいと思うようになり、その過程において自分自身を次第に発見していくのです。人生とはいわば自己発見の連続なのです。・・・・・ムハマド・ユヌス(グラミン銀行総裁)
 2009年11月 9日(月)  くもり
 どんな助言も人に強ひる権利はない。 助言を実行するしないは聞く人の勝手だ。それよりも先づ大事なことは、助言といふものは決して説明ではない、分析ではない、いつも実行を勧誘してゐるものだと覚悟して聞くことだ。親身になって話しかけてみるとき、親身になって聞く人が少い。これがあらゆる名助言の常に出会ふ悲劇なのだ。・・・・・小林秀雄
 2009年11月 8日(日)  晴れ
 心配すべし、心痛すべからず(心配とは、細心慎重に万事を予見する積極的な企画力を含む。そして、心痛とは悲観、杞憂、取り越し苦労、利子操作などに頭を痛めることである。)・・・・・馬越恭平(日本のビール王)
 2009年11月 7日(土)  晴れ
『五つの蓄積』・・・・・早川徳次(シャープ創業)
 一、信用を蓄積せよ(信用は、一朝一夕に得られるものではなく、絶えざる継続が確固とした信用を生む。販売にも技術面にも、常にまごころを念頭に置くべし)
 二、資本を蓄積せよ(事業は資本の蓄積によってさらに信用が裏付けされる。収支の両面に均衡のとれた健全な経営を行い、蓄積の実をあげるべし。)
 三、奉仕を蓄積せよ(企業は社会や人々から、数多くの恩恵を受けて生活している。何らかの形で、社会へ還元せねばならない。)
 四、人材を蓄積せよ(事業の運営は人にある。人間はそれぞれ長所を持っている。それを活かしていけば、自然と人材が蓄積される。)
 五、取引先を蓄積せよ(相互に助け合い、信じあって絶対に迷惑をかけないこと。取引先の蓄積が、百年の事業を保証する。)
 2009年11月 6日(金)  晴れ
 どんな老舗でも、結局は一日一日の決断を積み重ねていくのが経営にほかならない。自らの力で永続してきたのではなく、「生かされてきた」ことに感謝する。その気持を大切にしていきたいです。・・・・・法師善五郎(世界最古の旅館、法師46代当主)
 2009年11月 5日(木)  晴れ
 (時代を切り開いてきた歴史上の人物に共通するもの)まずは情報力、それからそれを分析する判断力。そしてその結果、この先日本はどう変わっていくか、世界はどう変わっていくかという先見力です。そしてそれを踏まえて、社会はどうあるべきか、政府はどうあるべきか、そして自分自身はどう生きるべきかという見通しを持っている人。・・・・・堂門冬二(作家)
 2009年11月 4日(水)  晴れ
 この前、ある記者が「乾いた雑巾をもう一回絞るのか(カイゼンにより削減する)」と聞いてきた。「違う。ウチは雑巾を捨てて、電気掃除機を持ってきた」と言い返したんや。・・・・・永守重信(日本電産社長)
 2009年11月 3日(火)  雨時々くもり
 仕事の成功は、人の成長と共にある。・・・・・北川憲司(札幌市環境局円山動物園経営管理課経営係長)
 2009年11月 2日(月)  雨
 民主党のマニフェストには、農家の所得を保障します、子供手当てをあげます、高速を無料にします・・・・・差し上げますのオンパレードです。日本人にとって「公」は、自分が何かをするものではなく、何かをしてもらうものになってしまっているのです。自分がするのではなく、もっともっとと、してもらうことを求める姿勢には、不足感がつきまとい、不満は解消されません。不足を埋めてほしい、とさらに求めます。・・・・・櫻井よしこ(ジャーナリスト)
 2009年11月 1日(日)  晴れのち雨
 人は須(すべか)らく快楽なるを要すべし。快楽は心にありて事にあらず。【人は心に楽しむことがなくてはいけない。楽しみとは心の中にあるもので、外にあるものではない。】・・・・・佐藤一斎

2009年 10月


 2009年10月31日(土)  晴れ
 咲けばちり ちれば又さき年毎に ながめ尽きせぬ花の色々・・・・・二宮尊徳
 2009年10月30日(金)  晴れ
 是非の心、人各々之(こ)れあり、何ぞ必ずしも人の異(い)を強(し)いて之れを己れに同じうせんや。【何が正しく、何がまちがっているかという心は、人たる者、誰もが皆それぞれもっている。どうして、人がちょっと違う意見をもっているからといって、これを強制して、自分と同じにする必要があろうか。ありはしない。】・・・・・吉田松陰
 2009年10月29日(木)  晴れ
 いかなる場合にも、他人の心を消極的にするがごとき言行は、絶対になすべきではない。特に病におかされている人や、運命に悩まされている人は、よほどの修行のできている人手ない限り、おおむねはその心が極度に消極的になっているのが普通の傾向であるから、その種の人々には、一段とその心を積極化するためへの努力を、真実の人類愛をもって働きかけないといけない。・・・・・中村天風
 2009年10月28日(水)  晴れ
 不満を持つ間は、人は幸せからはじき返されますのや・・・・・歌人の生方(うぶかた)たつゑの母
2009年10月27日(火)  雨のち晴れ
 ちょっとつぎのふたつのことをのべておく。第一は、現代のすべての人間の共通ののぞみはなにかということ。もし、そういうものがあるとしたら、それは、「よりよいくらし」ということにちがいない。これをもちだすならば、だいたい、どんな人間をも説得し、行動にかりたてることができるのではないだろうか。・・・・・梅棹忠夫『文明の生態史観』
 2009年10月26日(月)  雨
 何事もならぬというはなきものをならぬというはなさぬなりけり【何事であっても、できないということはない。できないというのは、やらないだけである。】・・・・・吉田松陰
 2009年10月25日(日)  晴れ
 現代の人々にはどうもわかっていない。ただ目の先の見えている小さな出来事と自分の人生とを結びつけて、それに心をしょっちゅう躍らされて、あたら現実の人生に泥を塗ってるような、きわめてふがいない人生を生きている。そしてそれが何か人生の本当の姿のように思い違いしてる人が、ずいぶん今の世の中に多かないかい。・・・・・中村天風
 2009年10月24日(土)  晴れ
 恩は恩恵メグミである。メグミとは草木の萌芽を発することで、生のことである。故に恩は生々の理、其の物であって報恩報徳の教えは実在の真理に基づき、大は万有の生活、少は人間道徳の全体に亘るものである。・・・・・西晋一郎
 2009年10月23日(金)  晴れ
(新入社員を前に)大事な話や受けたご恩を、右から左へ流してすぐに忘れてしまう人は絶対伸びないが、感謝してそれを生涯持ち続けるような人は必ず幸せになる。いまはそういう感動、感激、感謝に乏しい時代だけれども、皆さんにはぜひそういう心を育(はぐく)んでほしい。・・・・・山田裕也(ユー花園社長)
 2009年10月22日(木)  晴れ
 正しいことをやりながら、自分も周りも幸福になっていく。そういう生き方をすることが大切なことだと思います。・・・・・杉岡華邨(かそん)書家
 2009年10月21日(水)  晴れ
 僕はね、生きているということは起きていることだと思っています。人間はただ息をしているだけでは生きているうちに入りません。だから僕は、みんなが寝た後も一時間余分に起きて古典を読みました。一日たった一時間でも一年で三百六十五時間、約半月は人より余分に生きられます。・・・・・・越智直正(タピオ社長)
 2009年10月20日(火)  くもり
 総務省の発表によると、2055年の総人口は8993万人。15〜59才の人口は4005万人に対して、60歳以上の人数は4235万人に。高齢化によって老人の人口比率が上昇する。そうなれば国民の意志決定権である投票権の中心軸が老人に傾く。決めるのは老人。残りの人生が短いのであれば、今を楽しく過ごしたいのは自然です。今は、「クレジットカード」を使って買い物をして、支払は子供や孫の世代に任せる。"残される世代”のことを考えている人は?・・・・・日経ビジネス
 2009年10月19日(月)  晴れ
 一年草のように・・・・・坂村真民

 生も一度きり
 死も一度きり
 一度きりの人生だから
 一年草のように 独自の花を咲かせよう
 2009年10月18日(日)  くもり時々雨
 生きていればこそ・・・・・・坂村真民

 生きていればこそ 会えないひとにも会え
 ふしがな契りを 結ばせていただき
 こんな嬉しいことはない
 2009年10月17日(土)  晴れ
 高名(こうみょう)の木登りといひし男、人を掟(おき)てて《人を指図して》高き木に登せて、梢を切らせしに、いと危く見えしほどは言う事もなくて、降(お)るる時に、軒(のき)長(たけ)ばかりに成りて、「あやまちすな。心して降りよ」と言葉をかけ侍(はんべ)りしを、「かばかりになりては、飛び降りるとも降りなん。如何にかく言ふぞ」と申し侍りしかば、「その事に候(そうら)ふ。目くるめき、枝危きほどは、己れが恐れ侍れば、申さず。あやまちは、安き所に成りて、必ず仕(つかまつ)る事に候ふ」と言ふ。【大事は軽く、小事は重く】・・・・・徒然草
 2009年10月16日(金)  晴れ
 やはりみんな死ぬ時に後悔をしたくないと思っています。そのためには元気で暮らしているうちから死を意識して、なんでも先延ばしにせずに行動を起こしていくこと、そして周囲の人たちに感謝の心を伝えていくことが大切だと改めて実感します。・・・・・村上和雄(筑波大学名誉教授)
 2009年10月15日(木)  晴れ
 「認める、励ます、任せる」が部下を大きく伸ばす(この中で最も困難なのは、人を認めることです。人を認めるとは、こちらの観察眼を研(と)ぐための修練であり、人間本来の嫉妬心を、出来るだけ押さえる自己鍛錬の効能をも含んでいる。)・・・・・中上川彦次郎(三井財閥の基礎を作る)
 2009年10月14日(水)  晴れ
 ソニーの社長時代、最新鋭の設備を備えた厚木工場ができ、世界中から大勢の見学者が来られました。しかし一番の問題だったのが便所の落書きです。会社の恥だからと工場長にやめさせるよう指示を出し、工場長も徹底して通知を出した。それでも一向になくならない。そのうちに『落書きをするな』という落書きまで出て、私もしょうがないかなと諦めていた。
 するとしばらくして工場長から電話があり『落書きがなくなりました』と言うんです。『どうしたんだ?』と尋ねると、『実はパートで来てもらっている便所掃除のおばさんが、蒲鉾(かまぼこ)の板2、3枚に、「“落書きをしないでください。ここは私の神聖な職場です” と書いて便所に張ったんです。それでピタッとなくなりましたと言いました 「この落書きの件について、私も工場長もリーダーシップをとれなかった。パートのおばさんに負けました。
 その時に、リーダーシップとは上から下への指導力、統率力だと考えていましたが、誤りだと分かったんです。以来私はリーダーシップを“影響力”と言うようにしました・・・・・井深大(ソニー創立者の一人)
 2009年10月13日(火)  くもり
 すべての人間が賛辞を好むこと、批判は常に人を傷つけることは、本当である。しかしほめ方には技術があるといわれているのは確かであって、その技術は、常に無条件にほめたまえ、という簡単な規則に要約される。・・・・・アラン
 2009年10月12日(月)  晴れ
 どんなに回り道しても決して無駄にはならない。ただし、腰掛けでは駄目ですね。その時その場で本気で真剣にベストを尽くす。そういうふうに生きていれば、回り道は回り道ではなくなる。その中から成長の糧(かて)を拾い上げていくことができる。・・・・・松原泰道(たいどう=龍源寺前住職) 
 2009年10月11日(日)  晴れ
 人生の不幸というようなものは、他から降ってわいてくるように、自分の人生に飛び込んでくるもんじゃないんだ。いつもよく吟味してみると、人生の不幸というものは、自分が知る知らざるとを問わず、自分自身が原因となっているという内的事情が発見されます。この内的事情を発見しないと、何か思わざる不幸が出てくると、其の原因は他にありと考えてしまい、その不幸に処する場合に、自己に責任観念がないから、どうしても自分というものをその不幸の淵から救い上げることができないという、ひどい結果がきてしまう。・・・・・中村天風
 2009年10月10日(土)  くもり
 家の本は身に在(あ)り《孟子》 反(かえりみて)求(もとむ)の二字、聖経賢伝(せいけいけんでん)千万言の帰着する所なり。在身(みにあり)の二字もまた同じ工夫なり。天下の事大事小事この道を離れて成ることなし。【家の本は身に在り(孟子) 「反求(かえりみてもとむ)」、反省して自分を責めよ、という二文字は、聖賢の書に記されている無数の教えの結論である。「在身」、全ての問題の原因は我が身にある、という二文字も、また同様に、精神の修養に心を用いる方法を説いたものである。天下の事は、全てこの修養の道を離れて成就できるものはない。】・・・・・吉田松陰
 2009年10月 9日(金)  くもり
 茶師利休が歌に「寒熱の地獄に通う茶柄杓(ひしゃく)も、心なければくるしみもなし」と云(い)えり。此の歌未だ尽くさず。(中略)夫(そ)れ心とは我心の事なり。只我(が)を去りしのみにては、未だ足らず、我を去って其の上に、一心を決定し、毫末も心を動かさざるに到らざれば尊むにたらず。・・・・・・二宮尊徳
 2009年10月 8日(木)  雨・台風18号
 人の心も私は短時間の強い火で焼き付けようとはしないんです。時間をかけて染み渡らせてこそ、本当にその色に染まってくる。だから私は急ごうとは決して思わないですね。いつも「今世でできなければ来世があるよ」と思っています。・・・・・北川八郎(陶芸家)
 2009年10月 7日(水)  くもり
 人間の教育にはもちろん立派な校舎も必要であり、環境も必要でしょうが、それのみに頼っていてはならないと思うのです。行政の充実により、なるほど環境はだんだんよくなってくるでしょう。しかしそういう環境がつくられたとしましても、その中でそれぞれの人がみずからを処して、みずからを教育していく。自問自答しつつ、より高きものになってゆくということを怠っては、決して立派な人間は生まれてこないと思うのです。きょうよりあす、あすよりあさってと、みずからを高めてゆくところに人間の成長があり、またそこから立派な人間が生まれてくるのではないでしょうか。・・・・・松下幸之助
 2009年10月 6日(火)  くもり
 どんなことも互いに関係があるのだから、人生のささいな害悪に対して、その話をしたり、それを見せびらかしたり、誇張したりしてはいけない。他人に対しても自分に対しても親切にすることだ。他人の生きるのを助け、自分自身の生きるのを助けること、これこそ本当の慈愛なのだ。親切は喜びである。愛は喜びである。・・・・・アラン『幸福論』
 2009年10月 5日(月)  晴れ
 善を為すは、耕耘(こううん)のごとし。当下(とうか)の穀(こく)を得ざるといえども、必ず秋実を得(う)る。悪をなすは、鴆酒(ちんしゅ)を飲むがごとし。即席の燕楽(えんがく)を得るといえども、必ず死期来る【善行とは、汗水たらしてしんどい思いをして田畑を耕すようなものである。耕して種を植えてもすぐに実るわけではない。しかし、必ず秋には実り、その恵みをいただける。反対に、悪行は毒の入った酒を飲むようなものである。酒を飲めば朗らかに楽しくなるけれど、その毒がじわりと体全体にしみこんで、必ず死期が来る】・・・・・中江籐樹
 2009年10月 4日(日)  くもり
 人生の意味は人を愛すること(慈愛)と知ること(叡智=えいち)です。・・・・・鈴木秀子(文学博士)
 2009年10月 3日(土)  くもり
 古(いにしえ)より志士仁人(じんじん)、恩に感じ報を図るや、往々(おうおう)一身の力を尽(つく)し而(しこう)して之れに継ぐに死を以(もっ)てす。又唯だまさに氏iれい)精力をつくし、日夜おこたることなく、家業に孜々(しし)として死を以て之れを争うべきのみ。【昔の心ある人のようにするのみである。昔から、志のある立派な人は、御恩を感じ、その御恩に報いようとする時には、全力を尽くし、命がけで行うものである。また、心を励まし、全力を尽くして、いつも怠ることなく、家業に対し、まじめに命がけで勤めるだけである】・・・・・吉田松陰
 2009年10月 2日(金)  雨
 パスカルは、病気が健康な者にとって耐え難いのは、まさにかれが健康であるからだ、と言いました。死におそわれるのは生者のみであり、不運の重荷を感じるのは幸福な人達のみである。要するに、人は自分自身の不幸より他人の不幸の方に感じやすいと言うことです。・・・・・アラン『幸福論』
 2009年10月 1日(木)  晴れ
 聖書の中に「汝(なんじ)心を尽くし、力を尽くし、意を尽くして、あなたの神を愛し、人を愛しなさい」という言葉があります。やっぱりそこに出てくる「心」と「意」と「力」の三つを全部使わなきゃ駄目ですね。ですからどんな小さな仕事でもこの三つを精一杯使うという姿勢は、一貫して貫いていかなければなりません。・・・・・辰巳芳子(料理研究家)

2009年 9月


 2009年 9月30日(水)  くもり時々雨
 特に物づくりをする上では、透明感のある生き方と考え方をしないと人の心を打つ作品は作れないんじゃないかな。失敗や辛さ、侮辱、いろいろなことにあっても心迷わせないで透明感を持って生きられるか。争わないで、流されないで、平和の中で自分を確立できるかどうかですね。・・・・・北川八郎(陶芸家)
 2009年 9月29日(火)  くもり時々雨
 会社経営にしても、従業員を上からコントロールしようとするのではなく、一緒にいて社員を力づけるやり方が理想的ではないか、血眼になって儲けを追うよりも、皆が幸せに楽しく働くほうがこれからの経営ではないかと考え方が変わってきました。儲けても儲からなくても、質のいい仕事をすれば、みんなが豊かになっていくと思います。・・・・・植草三樹男(あけぼの会長)
 2009年 9月28日(月)  くもり時々雨
 人間というものは忙しく仕事をしているときがもっとも満足しているものである【「小人閉居して不善をなす」という言葉があるが、仕事をしなかった日は、不機嫌で、ろくな事はしない。】・・・・・ベンジャミン・フランクリン
 2009年 9月27日(日)  晴れ
 社是・信条とは、常に「自分は何のために働いているのか?」という疑問に対する答えを与えてくれるものでなければいけません。イトーヨーカドーの社是『私たちは、お客様に信頼される誠実な企業でありたい。/私たちは、取引先、株主、地域社会に信頼される誠実な企業でありたい。/私たちは、社員に信頼される誠実な企業でありたい。』・・・・・伊藤雅俊(イトーヨーカドー名誉会長)
 2009年 9月26日(土)  晴れ
 世の中には企画や営業の仕事だけがカッコいいと思っている人だけじゃない。皿洗いや荷物運びに生きがいを感じる人もたくさんいる。もっと人間をちゃんと見なさい・・・・・元服部セイコー社長
 2009年 9月25日(金)  晴れ
 失敗は恥ではない、失敗で意気がくじけることが恥ずかしいのだ【人間は案外失敗しないものである。何故なら、自分がかつて実行したことのない、やってみなければ成否のわからないある種の新しい試みに、進んで手を出したからこそ失敗するのである。しかしそういう向こう見ずの勇気のある人がごく稀れであることは自明である。恥とは世間体が悪いとしおれて気落ちして伏目がちになる、弱気であり、盛り返す気力さえあれば吹っ飛んでしまうものである。】・・・・・岡野喜太郎(駿河銀行元頭取)
 2009年 9月24日(木)  晴れ
 良き市民という言葉はアメリカ語であって、日本社会の慣習にはなじまない。連帯、社交、市民運動、福祉協力等々の結びつきをアメリカ人は好むが、日本人にとっては誠に迷惑千万である。日本人にとってはお互いに干渉の度が少ないほどありがたい。我々の本音は放っといてくれ、である。だから、日本人は会社人間になるのである。我が国民にとって会社は最も心の安らぎを覚える場所なのだ。・・・・・谷沢永一(関西大学名誉教授)
 2009年 9月23日(水)  くもり時々雨
 (父が)新しい手ぬぐいで顔を洗ったら気持ええやろ。でも汚れて薄くなったからと言って、すぐに捨てたらあかん。折りたたんで縫えば、雑巾になる。その雑巾がボロボロになったら、干して機械の油ふきにすればいい。その油ふきは火にくべるとよく燃えるから、風呂を焚(た)く時に使えばいい。そこまで使い切って、やっとおしまいや。だから新品を下ろす時には、ほんまにいま、それを下ろさんとあかんのかをよぉく考えなさい。新品を下ろす時が『始まり』で、捨てる時が『終わり(末)』。だから『始末』と言うのや。この始末をしっかりするかせんかで、大きな違いが出てくる。・・・・・玉置辰次(半兵衛麩第11代当主)
 2009年 9月22日(火)  晴れ
 アタマは低く、アンテナは高く・・・・・鈴木三郎助(味の素創立)
 2009年 9月21日(月)  晴れ
 この世には確かに運というものがある。運という字はハコブと読むから、わが身で、自分を運んで行かなければ、運の神に会うことも、愛されることもない。そのためには艱難辛苦にあって心身を「練る」ことである。・・・・・安田善次郎(安田財閥創始者・富山出身)
 2009年 9月20日(日)  晴れ
 敬老 わたしは自分の力で生きているとは思っていない。 諸神諸仏諸菩薩諸天、その他多くの方のおん守りによって生かされていると思っている。それがはっきりわかる齢になった。
 でもここで大切なことは、わかったならば何か御恩返しをするということである。何でもよい、自分にできる御恩返しをして軽い気持ちになり、合掌してこの世を去ることである。
 老いたる人を敬うことは大切なことであるが、果たして本当に敬われることをしてきたか、そういうことをしっかり考えることも敬老の日だと思う。・・・・・坂村真民
 2009年 9月19日(土)  晴れ
 学生と接している時も、あの人たちは皆ダイヤモンドの原石だと思っています。それを輝かせるのが先に辿(たど)り来たも者の義務ではないかと。そして、ダイヤモンドを輝かせるためには、相手に対する敬意が必要です。・・・・・小林研一郎(指揮者・東京芸大教授)
 2009年 9月18日(金)  晴れ
(ビデオテープ事業が赤字の時に、松下幸之助氏は)君、赤字というのはな、人間の身体で言うたら血を流してるんや。血、流れっぱなしやったら君、どうなると思う?血が止まらんかったら死んでしまうやろ。そしたら血を止めないかんな。・・・・・谷井昭雄(元松下電器産業社長)
 2009年 9月17日(木)  晴れ
 おいあくまの精神【自分に言い聞かせるべき五つの言葉。「おこるな」「いばるな」「あせるな」「くさるな」「まけるな」、この五文字の頭文字で、オイアクマとなる。ここで禁じられているような気持になるのは、悪魔になることに等しい、と自戒する言葉である。】・・・・・堀田庄三(住友銀行元頭取)
 2009年 9月16日(水)  晴れ
 私は日本に生まれたから、日本の存続を乞い願うのである。しかし今の日本を見ていると、危機感だけが増長増大してゆく。史上かつてない日本の精神弛緩であり、国民意識の欠如である。うすっぺらな幻影的繁栄がいつまで続くか。しっかりした背骨を持たない民族は、ひとたまりもなく重圧に屈してしまうであろう。/国土を愛し、そこに住む鳥獣を愛し、草木を愛し、祖先から受け継いできた言葉を愛し、愛の真実さの中に生きてゆく、それがこれからの真の宗教なのである。・・・・・坂村真民(詩人)
 2009年 9月15日(火)  曇り時々雨
 目がよく見えるのに海や空に何も見ず、街に出ても何も見ず、樫林の中に何も見ない人々とともにわたしは歩んできた。見るという物理的行為だけで満足しているくらいなら、盲目の闇夜に自分の感性、感覚、知性を駆使して航海し続けている方がはるかにましだ。わたしにとって唯一の暗闇とは、無知と無感覚状態におかれた闇夜である。・・・・・ヘレン・ケラー
 2009年 9月14日(月)  晴れ
 社員がそれぞれ手がけている仕事が「良い仕事」と呼ぶにふさわしい価値を世の中に提供しているか、ということです。それを一人ひとりが胸に手を当てて考えてほしいとお願いしました。一度限りの人生を、せっかくこの会社で過ごすのだったら、価値ある仕事に自分の時間とエネルギーを費やして惜しくない、そう言える人材であってほしいと思います。・・・・・槍田 松瑩(うつだしょうえい、三井物産社長)
 2009年 9月13日(日)  雨のち晴れ
 マツタケはとられる前に千人の股の下をくぐる【新しい発見や発明は、深い知識や勘があって、千人の先行者が通った道を歩きながら、ようやく松茸を探し出すような、やる気と粘りがないと出来ない。つまり、深い知識を持った人が、集中力を発揮して、死に物狂いで取り組んで、初めて新発見や発明に結びつく】・・・・・西沢潤一(東北大学元学長・光ファイバーの基本原理発見)
 2009年 9月12日(土)  雨
 古人云く、霧の中を行けば、覚えざるに衣(ころも)しめる。よき人に近づけば、覚えざるによき人となるなり【いい人と付き合っていると、自ずとその人のよいことろが自分にも染み込んでくる。】・・・・・道元『正法眼蔵随聞記』
 2009年 9月11日(金)  くもり
 心ここに在らざれば、視(み)れども見えず、聴けども聞こえず、食(くら)えどもその味をしらず【心がここになかったら、視ていても見えない、聴いていても聞こえない、食べてもその味が分からない】・・・・・大学
 2009年 9月10日(木)  くもり
 劇団四季の作品のテーマは「生きていることの感動」です。・・・・企業にも理念や祈り、社会へのメッセージが必要だと思います。経営の合理性だけを追求するのではなく、企業が社会に何を与えたのか、与えられるのかを考え、行動すべきではないでしょうか。・・・・・浅利慶太(劇団四季代表)
 2009年 9月 9日(水)  くもり
 『即今着手』真っ先に片付けるべき仕事に、思い切って着手するということが大切です。この「とにかく手をつける」ということは、仕事を処理する上での最大の秘訣と言ってよいでしょう。・・・・・森信三『修身教授録』
 2009年 9月 8日(火)  くもり
 僕はよく職員たちに「余人に替え難い仕事をしろ」と言ってきました。もしも園長を交代して、新しい人が僕と同じ仕事をすぐにできるなんら、僕が十四年も園長でいた意味がないでしょうねって。それは外の職種にもいえることで、例えば自分が担当している動物がいます。自分が休んだ時、他の人に最低限このレベルで仕事をしてほしいと思ってマニュアルをつくったりする。それは違うんだと。自分はここまでできる、もっとできる、と仕事をどんどん高めていって、自分にしかできないレベルまで持っていけと。じゃあ、突然その人がいなくなったらどうなるの?と。当然戸惑います。でも、それでいいんです。戸惑いながらも、また次に担当する人なりの仕事をつくりあげ、高めていけばいいのです。・・・・・小菅正夫(旭山動物園名誉園長)
 2009年 9月 7日(月)  晴れ
 一度生んだ子は、完全に育てる義務がある【日本では江戸時代から買い付けの店を定めて互いに信用を重ねてゆく慣わしがある。その気分をそっくりアメリカに持ち込んだのがトヨタの成功の原因】・・・・・豊田喜一郎(トヨタの基盤を築く)
 2009年 9月 6日(日)  晴れ
 個人個人が義務を果たし、責任を引き受けていく。その裏付けがあるから個人が尊重されるのである。言い換えれば、自由な社会とは義務を果たし責任を引き受ける個々人を基盤にして成立することを知らなければならない。ところが、戦後、社会学や心理学が大活躍して、問題の根源は組織にある、社会にあると責任を転換し続けた結果、何か事を起こしても、全部自分が悪いわけじゃない、周囲の環境や状況のせいで自分はこうせざるを得なかったのだと、責任を他になすりつける風潮が蔓延する事になった。・・・・・・渡部昇一(上智大学名誉教授)
 2009年 9月 5日(土)  くもり
 企業の成長は資産×時間×能力だと考えています。能力がなかったら資産がいくらあってもゼロ。いまはそういう時代です。能力を磨いていく事で、おのずと道は開けると思います。・・・・・森章(森トラスト社長)
 2009年 9月 4日(金)  くもりのち雨
 希望は大きな美徳である。これによって人間は、逆境にも頑強に対応することができる。適応の別の姿として、習慣がある。悲しみは喜びよりも早く忘れ去られる。しかし、無為はすべての悩みを一層深くする。・・・・・アレキシス・カレル(ノーベル生理学・医学賞受賞)
 2009年 9月 3日(木)  くもり
 子曰く、吾十有(ゆう)五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従えど、矩(のり)をこえず。【孔子は言った。私は十五歳頃から学問を志した。三十にして、その学問についての見識を確立した。四十歳頃では理が明らかになり、物事に惑うことがなくなった。五十歳になって、天から与えられた使命を自覚した。六十歳の頃は、何を聞かれても分るようになったし、さしさわりがなくなった。七十歳になっては、心の欲するままに行なうことが、いつでも道徳の規準に合って、道理に違うことがなくなった。】・・・・・論語
 2009年 9月 2日(水)  晴れ
 成功したいと願うのであれば、人に信用される人柄となるよう努めなければならぬ。カネの世界の金言は、急がば廻れである。教養とは知識のことではない。本をたくさん読むことでもない。ただひとつ、人に好かれるような性格に自分を仕上げる努力である。・・・・・谷沢永一(関西大学名誉教授)
 2009年 9月 1日(火)  晴れ
 不作為の悪(人間がおかす少なからぬ罪のうち、傷害殺人等の甚だしきを除けば、最も罪の重いのが不作為である。何もしないですねてひがんで時間をつぶす投げやりである。自分が何の活動もせずぐうたら寝そべっていれば、たちまち四方八方に伝染し、仕事を実直にこなす者を馬鹿にして見下す。働かなければ精神が内部から腐ってゆく。)・・・・・藤野忠次郎(三菱商事中興の祖)

2009年 8月


 2009年 8月31日(月)  雨
 私は常々、企業がつぶれる原因は、自家中毒と思っている。経営者の判断が遅れて、モノやカネが動かずに結局、自分で中毒症状を起こしてしまう。面子(めんつ)や対面にこだわっていてはダメ。企業というものは、常に健康でないといけません。・・・・・盛田昭夫(ソニー創業者の一人)
 2009年 8月30日(日)  くもり
 「大人」とは、他人のための面倒を引き受ける覚悟を決めた人間、責任を取ることを厭わない人のことです。しかし、今の我々の社会は、子供のままでいたい人々、成熟したくない人々がどんどん増えている。・・・・・鹿島 茂(仏文学者)
 2009年 8月29日(土)  雨のち晴れ
 宇宙の原則・進化向上に順応するには、常に自分の知識と能力との最善を尽くし、たとえいかなる仕事に対しても自分の為さねばならぬ義務を遂行し、他人に迷惑をかけず、あらゆる誘惑や困難に負けないで活きるのが、永遠不変の人生真理である。・・・・・中村天風
 2009年 8月28日(金)  晴れ
 人生は有限です。人を恨むという行為は、その限られた人生を実につまらないものにしてしまうと私は思うのです。恨んで、恨んで、自分の時間、すなわち自分の命を削っていくような人生を、私は送りたいとは思いません。・・・・・河野義行(松本サリン事件被害者)
 2009年 8月27日(木)  晴れ
 難しい言葉を使って話している人がいると、松下幸之助さんは必ず、「それはどういうことですか?」と素直に聞かれる。あれは偉いと思いました。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2009年 8月26日(水)  晴れ
 「主」という字の「ヽ」はロウソクの炎。「王」は台のこと。自分のいる環境を照らして生きる人のことを、主という。命の炎を燃やして生きるとは、自分が自分の人生の主人公となって生きることである。・・・・・小沢道雄師
 2009年 8月25日(火)  晴れ
 十九世紀の詩人バイロンは、「草のそよぎにも 小川のせせらぎにも、 人もし耳を持たば、 そこに音楽がある」と言っています。若さを保つのには、この感受性が大切です。私はそれを「心に精度の高い受信機を具(そな)えよう」と申しています。受信機はあっても感度が低いと、せっかくの電波をキャッチできません。/学ぼう、学ぼうという意欲をいつも高めることに努めるなら、周囲からのさまざまなメッセージを聞くことができるのです。・・・・・松原泰道
 2009年 8月24日(月)  晴れ
 ビジネスマンにとって最も重要な責務は、「皆に愛されることです。」あの人がやているんだから協力してあげよう。そういうふうに思われない人はビジネスマン失格です。そしてそのためには奉仕の精神、つまりサービス精神を持つことが大切です。・・・・・松下幸之助
 2009年 8月23日(日)  晴れ
 夢は絶対に叶うものだと思うのです。今の若い人たちは、失敗したらすぐやめてしまう。失敗する前にやめる人も多い。「何々になりたい」くらいの思いではなく「何々になる!」という強い意志で夢に向かっていただきたいですね。僕が少しでもそのお手本になれればと思うんです。・・・・・増浦行仁(写真家)
 2009年 8月22日(土)  晴れ
 私はいつも、「習い方がうまい人とは、習う素直さがある人だ」と言うんです。これがもう第一条件なんです。・・・・・荒川博(日本ティーボール協会副会長・王ダイエー監督に一本足打法を)
 2009年 8月21日(金)  くもりのち雨
 (東京駅ホームでピストルで撃たれ入院中のとき)大丈夫だ。議会中やり通す。政治家はウソをいったり、いい抜けをしたりするものではない。いったん三月上旬登院すると言明した以上、生命を賭しても、十日には登院せねばならぬ。世人が政治家の言を疑うようになっては、政治は行われない。浜口は東京駅で死んだと思えば、何の未練もないではないか。・・・・・浜口雄幸(昭和初期の総理大臣)
 2009年 8月20日(木)  晴れ
 自分の好もしい人とおしゃべりするくらい、人間にとってたのしいことはないのであるが、好もしい人の、たのしいおしゃべりをきく喜びとともに、自分のおしゃべりを聞いてもらううれしさも格別である。人の話を聞くのもむつかしいが、自分がしゃべることはもっとむつかしい。更にそれを面白く聞かせることは至難のわざであるといえようか。【誰も彼もひとり残らず、人間は録音機ではなく発声器官であると心得れば、無駄な行き違いは生じないであろう。】・・・・・田辺聖子『女のおっさん箴言集』
 2009年 8月19日(水)  晴れ
 学問は車を牽(ひ)いて坂道を登るようなもので、一歩も停滞するを許さない。・・・・・西晋一郎
 2009年 8月18日(火)  晴れ
 人は坂道を上る時、自然と頭を下げた謙虚な姿勢になります。これは人間としても、店の事業としても、成長している時だと思います。その逆に坂道を下る時、人はのけぞった姿勢になっています。つまり「この俺が店の主人や」と言って上体を反り返らせている時は、その人も、店の事業も下り坂にある時だと思います。いつの時代にあっても、「よろしくお願いします」「ありがとうございます」という謙虚な姿勢とお客様への感謝の気持ちを忘れず、さらなる味の追求を目指し、暖簾の継承に命を懸けていきたいと考えています。・・・・・・青山佳喜(元禄創業の「大市」第18代主人)
 2009年 8月17日(月)  晴れ
 自由は時としては能力の意義に解せられることがある。即ち為し得ることは自由であり、為し得ないことは不自由であるというようなのがそれである。この意味においても、人は生まれたままで自由を有するものではない。自由は、先天的に有るのではなくて発揮すべきものである。・・・・・西晋一郎
 2009年 8月16日(日)  晴れ
 蝉脱 辞書に蝉脱(せんだつ)という言葉がある。正しくは蝉蛻(せんぜい)と書くのであるが、せみのぬけがらのことである。せみは、そのからを脱ぎ新しい自分となる。そういうことから、超然として世外に脱け出る意味が生まれてくる。古人は、せみのぬけがらを見てああ自分もからを脱いで、別な人間にならねばならぬと思ったのである。釈尊が蝶を見て感動された心と同じなのである。・・・・・坂村真民
 2009年 8月15日(土)  晴れ
 何もしないことが誤りであることを、我々は自らの経験で知っている。・・・・・ゴルバチョフ(ソビエト連邦最後の書記長)
 2009年 8月14日(金)  くもり
 やっぱり誠実に一所懸命努力した人に敵はないですよ。反対に取れない人(仕事の契約)っていうのは取れない理由ばかり探していて、仕事してないんだもん。なんでもそうだと思いますよ。・・・・・柴田和子(第一生命保険相互会社 営業調査役)
 2009年 8月13日(木)  くもり時々雨
 世の中が不公平であるというのは、その人の見方が社会の表面だけで判断したり、あるいは短い期間だけ見て、判断したりするせいだと思うのです。/つまり自分の我欲を基準として判断するからであって、もし裏を見、表を見て、ずっと永い年月を通して、その人の歩みを見、また自分の欲を離れて見たならば、案外この世の中は公平であって、結局はその人の真価通りのものかと思うのです。・・・・・森信三『修身教授録』
 2009年 8月12日(水)  くもり
 あなたがいつか出会う災いは、あなたがおろそかにした時間の報いだ。・・・・・ナポレオン
 2009年 8月11日(火)  くもり
 孟子曰く、恥の人におけるや、大なり。機変(きへん)の功を為す者は、恥を用うる所なし。人に若(し)かざるを恥じずんば、何ぞ人に若くことか之あらんや【羞恥心は人間にとって重大な徳目である。場当たり主義でごまかしと小細工を弄する人間は羞恥心がないものである。自分の徳行や能力が人に及ぼないのを恥ずかしく思わないような人間が、どうして人並みになれようか】・・・・・安岡正篤『孟子』
 2009年 8月10日(月)  雨のちくもり
 便利ということはいかに生きることと相反するか。便利一辺倒でいったら私たちの社会から「生きる」ことが消えてしまうと早く気がついてほしいのです。そうすると、便利さもどこかに限界があると判断できるようになると思うんです。・・・・・中村桂子(JT生命誌研究館館長)
 2009年 8月 9日(日)  くもりのち雨
 現代の人間は生涯80年のうち、最初の20年間は親に扶養され、40年働いた後に、最後の20年間は社会に扶養される存在になっている。地球上に多くの生き物が存続してきたが、生涯の半分しか働かないで生きていけるのは、現代の人間だけである。・・・・・日経ビジネス
 2009年 8月 8日(土)  くもり時々雨
 一日一日、すがすがしい生き方をしたい。・・・・・稲盛和夫
 2009年 8月 7日(金)  くもりのち雨
 徹底というのは水が出るまで井戸を掘ることです。・・・・・西晋一郎
 2009年 8月 6日(木)  くもり
 新しい出会いを楽しむコツは、自分から先に"まごころ”を差し出すことだ。出会った人に、自分が「何をしてもらえるか」と思わないで、「何をしてあげられるか」と思えばいい。・・・・・うさみ ゆりこ(作家・カウンセラー)
 2009年 8月 5日(水)  くもり
 経済とは、資本や商品、つまりモノおよびカネ、それらの相互関係ではない。経済行為の進行は、人間関係の調整に発する。それに成功するための要素は智恵である。【資本主義経営の根幹は信用である。まだ実現していない生産計画と貸借対照表、つまり一枚の紙に書かれた数字の羅列を、一体どこの誰が信用するか。信用されるのは人間である。その人間の人格と実績と意欲とのみが信用の材料となるである。資本主義のキーワードは、人間、であるとしか考えられない。】・・・・・長谷川慶太郎『世界が日本を見倣う日』
 2009年 8月 4日(火)  くもり
 「事(こと)の固然(こぜん)」 ある偉い人が失意の時、周囲の人は皆離れていったそうです。その後、復帰したら人々はまた寄ってきた。偉人は「人とは薄情なものだ」と漏らしたが、側近は「そうではありません。朝一番ににぎわっている市場でも、夜には誰も訪れません。人は必要性があるから集まる。それが当然なんです。・・・・・中国の故事
 2009年 8月 3日(月)  晴れ
 世間や周囲の人がどうあれ、自分だけは「このくじは当たりだ」と思うことが大事なんです。そのように考えたら、何事があろうと「人生すべて当りくじ」です。・・・・・塙 昭彦(セブン&アイ・フードシステムズ社長)
 2009年 8月 2日(日)  雨
「小売りはお祭りだ!どうやったらお客様にまた来ていただけるか、楽しく考えよう。」「改革に必要なのは元気・勇気・夢!どーんと行けばメドが立つ。女と一緒や。2〜3回は振られるかもしれないけど、ずーっと縁がないなんてことはない。」・・・・・上田準二(ファミリーマート社長)
 2009年 8月 1日(土)  雨
 最近の人はよく「刺激が欲しいんです」とか「刺激がない」とか言いますが、何言ってるんだって思いますね。刺激っていうのは、自分で火をつけて自分を燃やさないと、見えないし感じられない。生きてたら、刺激なんていっぱいあるじゃないですか。・・・・・増浦行仁(写真家)

2009年 7月


 2009年 7月31日(金)  くもり時々雨
 日本の大人が勇気を持つことです。今は、大人が勇気を持てずにビビッているわけです。そんな姿を見ている若い世代が育つはずがありません。教育というのは学校教育で何かを教えることじゃない。見習うべき人を見せることです。大人が前に出ないことには、若い人も前に出てきません。・・・・・小宮山 宏(東京大学前総長)
 2009年 7月30日(水)  雨のちくもり
 我の今日の生存を考えれば、心身ともに我自らの力でかくあるものは一も無い。我が身そのものが賜(たまもの)である。我の衣食住は悉(ことごと)く他人の働きで作ったものによる。・・・・・西晋一郎
 2009年 7月29日(水)  くもり時々雨
 よい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行・・・・・・小林ハル(人間国宝)
 2009年 7月28日(火)  くもり
 ワイナリーを開いて、日々生き物である植物を、気まぐれな天候を相手にするようになって、身にしみて分かりました。世の中には、自分の力ではどうにもできないことがあることを。日が暮れたら、仕事はおしまいにして、「今日も一日よく働いた」と振り替えるしかないのです。しかし、そうした日々があるから、また明日働く意欲がわいて来るのです。今日できることをしっかりやり遂げれば、明日すべきことが生まれてくるのです。・・・・・玉村豊男(エッセイスト、画家)
 2009年 7月27日(月)  雨のちくもり
 よく「人間だからミスはするもんだよ」と言う人がいますが、初めからそう思ってやる人は、必ずミスをするんです。基本的にプロというのは、ミスをしてはいけないんですよ。 真剣で斬り合いの勝負をしていた昔の武士が『時にはミスもある』なんて思っていたら、自らの命に関わってしまう。だから彼らは、絶対にそういう思いは持っていなかったはずです。時代は違えど、命懸けの勝負をしているかどうかですよ・・・・・王貞治(福岡ソフトバンクホークス球団会長)
 2009年 7月26日(日)  くもり後雨
 教えることは実に教えられることである。・・・・・西晋一郎
 2009年 7月25日(土)  くもり
 人間には誰にもこの親に対する愛敬の情がある。併しそれが微かである。その微かなものを内省の力で見つける。そしてそれを長養する。その微かなものがだんだん光を放つ様にする。それが中江藤樹先生の教えであります。・・・・・西晋一郎
 2009年 7月24日(金)  くもり
 よく知られているように、「教養」cultureの原義は「耕作」であり、そこからおのれ自身を耕し育てる「修養」の意味が生じ、やがて「教養」「文化」などに転じた。しかし、今日では「教養」の語自体がもはや「耕作」「栽培」「修養」などの原義のニュアンスを失っている。つまり、みずからの労働により時間をかけて形成するものではなくなって、市場で手軽に入手するものに変じている。・・・・・宮内豊
 2009年 7月23日(木)  くもり
 ライバル車の欠点をあげつらう営業マンもいますが、私はライバルも褒め、そのうえで当社のクルマの優れている点をアピールします。一種の夢を売るセールスマンが、自分で夢を壊すようなことをしてはいけません。・・・・・南 寛(ヤナセ 名古屋支店マネージャー)
 2009年 7月22日(水)  くもり
 家庭問題だけでなく、あらゆる対立というのは、「向き合う」ことから顔をそむけていることから生じる。一輪の花にも、足を止めて正面から向き合わないかぎり、心に染み入るほど美しさに、感動することはない。・・・・・町田 宗鳳(そうほう・広島大学大学院教授)
 2009年 7月21日(火)  雨
 教養とは知識の量ではなく、相手の気持ちがわかることだ。【他人と共通の基盤にたって考える能力が教養で、その基盤に当たるのが、読み書き算盤、歴史認識などの「素養」である。】・・・・・養老孟司
 2009年 7月20日(月)  くもり
 「本物とは長持ちすることです。厳しい条件に耐えて残るものだけが本物と呼べるのです」・・・・・宮脇 昭(横浜国立大学名誉教授)
 2009年 7月19日(日)  くもり時々雨
(100歳まで元気の秘訣は)毎日努力するということじゃないでしょうか。毎日体操をしたり、自分なりの工夫をした運動を続ける……毎日、休みなく努力を続ける。そのことが一番大事なことではないかと思います・・・・・三浦敬三(プロスキーヤー)
 2009年 7月18日(土)  雨
 師匠は芸については、ああしろ、こうしろと細かいことはいちいちおっしゃらない人でした。ただ、「人間を磨きなさい」と、常にそれだけを言われ続けました。・・・・・一龍斎 貞水(講談師・人間国宝)
 2009年 7月17日(金)  雨
 男と女が恋愛をすれば、最初はあばたもえくぼだろう。ところが三年もたってくると、あばたはあばた、えくぼはえくぼになってくる。それがもう少したてば今度はえくぼもあばたになってくる。それはなぜかと言えば、お互いが顔を見せ合わせるからだよ。夫婦はね、顔を見合っちゃいけないんだ。同じ方向を向けばいい。同じ目的を持ち、同じ方向を見つめていれば、えくぼがあばたになるようなことはないんだよ。・・・・・V・E・フランクル(精神科医)
 2009年 7月16日(木)  くもり
 私は「志の高さとは、自分の努力によって幸せにできる人の数」と言っているのですが、本当に志の高い人は社会的な成功を収めながらも多くの人を幸せにできるはずなのです。・・・・・西田文郎(サンリ会長)
 2009年 7月15日(水)  くもり
 幸福とは何か?辞書を見ると、〈みちたりた状態の中で、生きる喜びを感じること。さいわい。しあわせ。〉となっていた。そして、不幸の項には、〈ふしあわせ。幸福ではないこと。〉とある。しかし、現実には、幸福と不幸とは一本の線で区切るように対照的な別個の状態を示しているわけではない。幸福感にしろ不幸感にしろ、当人の置かれている状態には変化はないのに感じ方が変化することはあり得るのである。・・・・・河野多恵子『思いがけないこと』
 2009年 7月14日(火)  くもり
 たとえその人の人柄は立派でありましても、世の中の苦労をしたことのない人は、どうしても十分な察しとか、思いやりのできないところがあるものです。つまり世の中のことは、実地に自ら経験したことでないと、察しがつきにくいものだからです。・・・・・森信三(教育者・哲学者)
 2009年 7月13日(月)  雨
 人には『できること』と『できないこと』がありますが、自分で自分の枠をつくってしまって『できない』と思っていることのほうが圧倒的に多い。いままで『できない』と思って『やらなかったこと』のなかに、どれだけ『できること』があったか」・・・・・村上和雄(筑波大学教授)
 2009年 7月12日(日)  くもり
 会社に社訓があるように、家庭にも何のために生きているのかという基本的な哲学のようなものを持つ必要があると思います。それは例えば家訓や親の口癖のようなものです。「人に迷惑を掛けない」というネガディブなものではなく、「人の役に立つ」「世のため人のために役に立つ人間になる」というモットーを掲げたいものです。・・・・・木村治美(親学推進協会会長)
 2009年 7月11日(土)  晴れ
 ランプの灯りを絶やさずにいるには、絶えず油を注ぎ続けなければならない。・・・・・マザー・テレサ
 2009年 7月10日(金)  雨(どしゃぶり)のち晴れ
 事実などない。あるのは解釈のみだ。・・・・・ニーチェ(哲学者)
 2009年 7月 9日(木)  雨(どしゃぶり)
 今、「これだけの仕事をした」とか「これだけお金を稼いだ」とか「これだけの学校を出た」とか、何か業績と結びつかないと全部価値がないと見てしまう。業績だけというこの価値観から抜け出さないことには、僕は人間は幸せになれない気がします。業績的価値観を抜きにして身近な生活に目を向ければ、自分のいる場をきれいにしたり、おいしい料理を味わうというように、いくらでも幸せを味わうためのヒントが隠されています。・・・・・加藤諦三(早稲田大学名誉教授)
 2009年 7月 8日(水)  雨
 自分にだけ与えられた苦しみを味わうことによって、人々の苦悩がはじめて理解できる。すると人を慰めることができる。自分が苦労することによって人を喜ばせることができるわけです。私がよく言うのは、病気になったお陰で人様のお役に立つことができるということですね。・・・・・松原泰道
 2009年 7月 7日(火)  くもり時々雨
 「もてなす」という言葉がございますが、私はこれを「もって、なす」と考えております。いま持っているものを生かすこと、実行に移すことです。・・・・・佐藤京子(夏瀬温泉「都わすれ」女将)
 2009年 7月 6日(月)  
「木の五衰」幸田露伴(安岡正篤注釈)
 1.「懐の蒸れ」枝葉が茂るから風通しが悪きなり、蒸れてそこから病気が始まる。
 2.「末(うら)止まり」あるところまで成長した木がそれ以上伸びなくなる
 3.「裾上がり」根が上がってくる。人間といえども根が上がるようでは駄目。どんなことがあっても地中に潜在していると、その生命は永い。外へ出てしまうと、非常に早く傷ついたり腐ったりする。
 4.「末枯れ」上のほうから枯れてくる。
 5.「虫食い」色々な害虫がつく
 人間もそうだ。色々の欲ばかり出して、すなわち貪欲・多欲になって修養しない。つまり省しない。そうすると風通しが悪くなる。つまり真理や教えが耳に入らなくなる。善語・善言を聞くということをしなくなる。そうすると「裾上がり」といって、人間が軽薄にオッチョコチョイになってくる。そうするともう進歩は止まってしまう。すると悪い事にばかり親しむようになる、虫が食うのだ。つまらないやつにとりつかれ、そして没落する。これは「人間の五衰」だ。だから植物の栽培もこの省という一字に帰する。
 2009年 7月 5日(日)  
大阪で製紙業を営んでいた野田家の家訓

 1.外に錦を飾るより、心の錦が勝をもたらす。
 1.諸事行うことは、わが身を省みてなせ。
 1.災厄は他より来るものではない。すべて自分で作るものである。
 1.腹八分目に病気なし。これ万事、すべてのことに適用できる。
 1.わが身の一生は衣食住のためにある。終生、そのために動かなければならない。
 2009年 7月 4日(土)  
 風ぐるま 風が吹くまで 昼寝かな【縁(客観的条件・要素)がなければ人間は一人では何もできない。風ぐるまがどんなに精巧であっても、風力というご縁がなければ回らない】・・・・・広田弘毅(こうき・元総理大臣)
 2009年 7月 3日(金)  
 患難(かんなん)に素(そ)しては患難に行なう 【病気をすると、辛いことは辛い。しかし、またその病気の中に無限の意味もあり、効用もある。快楽もある。】・・・・・安岡正篤
 2009年 7月 2日(木)  
 成功の秘訣は次の二点です。まず「ヒーローを持つこと。今後自分がどの方向に進みたいかを、その人のビジョンを通して見ることができる」。もう一つは「自分に投資すること。自分こそが最大の財産なのです」・・・・・ウォーレン・バフェット(株式投資により世界一の富豪に)
 2009年 7月 1日(水)  雨
 「人の半歩先を行け」 あまり先を行くと自分自身に無理がたたり、長続きがしない。一歩先を行っても、人はついてきてくれない。だから、半歩先を行け。そして、人の後をついて歩いているようでは絶対ダメである。・・・・・頭山満

2009年 6月


 2009年 6月30日(日)  雨のちくもり
 ただ、限りない生命体の中で人間にだけ天敵がいない。なぜか。長い間の疑問だったが、あるとき思い至った。人間の天敵は外ではなく、心の中にいるのだ、と・・・・・藤尾秀昭(致知出版社社長)
 2009年 6月29日(月)  くもり
 めぐり合いとは、我々が自分で考えてめぐり合えているわけではないでしょう。天地が与えてくれるものでしょう。「はい」というのは「拝」という意味でもあるんです。その天地が与えてくれためぐり合いは、「はい」といって拝んで受け止めるしかないと。・・・・・松原泰道
 2009年 6月28日(日)  晴れ
 人間というもの、生きていくにはもっとも大事なことは・・・・たとえば、今朝の飯のうまさはどうだったとか、今日はひとつ、なんとか暇を見つけて、半刻か一刻を、ぶらりとおのれの好きな場所へ出かけ、好きな食物でも食べ、ぼんやりと酒など酌みながら・・・・・さて、今日の夕餉には何を食おうかなどと、そのようなことを考え、夜は一合の寝酒をのんびりとのみ、疲れた体を床に伸ばして、無心にねむりこける。このことにつきるな。・・・・・・池波正太郎『鬼平犯科帳』
 2009年 6月27日(土)  晴れ
 物が燃えるには三つの条件が必要です。燃える素材(人材・・・社員を熱くさせる)・酸素(資金や設備)・一定の温度(テーマ・・・企業理念・方針)・・・・・安井義博(ブラザー工業会長)
 2009年 6月26日(金)  晴れ
(孔子に)「その身正しければ、令せずして行なわれる」かどうかは、僕には自信がないが、「その身正しからざれば、令すといえども従わず」だけは間違いない。・・・・・・新井正明(元住友生命社長)
 2009年 6月25日(木)  晴れ
幸田露伴 『努力論』・・・・・弓矢を学ぶには《的》がなければならない。同じように、人が学問を修め身を治めるためには的が必要である。私が掲げたい教育の標的は、次の四つだけです。
 一、『正』正とは《中》である。横道にそれたり偏ったりしないこと。 
 二、『大』人みな好むところ。自分の能力を自分で見限らず、自らを大きくする事。 
 三、『精』物の実質がよく、緻密でよく磨かれ、正しく選択され、姿形・組み立てが美しくしっかりしていること。 
 四、『深』井戸は深く掘らなければ水は得られず、学問も深く修めなければ役に立たない。
 2009年 6月24日(水)  晴れ
 人間は動物だからねえ。それを忘れちゃうから、どうも方々で間違いが起きてくるんだ。頭脳が比較的発達してるから高等動物になっているけど、肉体の諸器官というものは四つ足のときと変わらないんだよ。それを高等な生きものだと思い込んでしまって、そうした社会を作ろうとしていくと、非常に間違いが起きてくるんだ。・・・・・池波正太郎『男の作法』
 2009年 6月23日(火)  晴れ
 人と人とが、向かい合って話し合っているときでも、人は相手に自分を見ながら話しているのです。無意識のうちですが。たとえば、相手と話していて、こいつ、いやなやつだとか、いいやつだとか、嬉しいとか、憎らしいとかの感じをうけましょう?それは自分のいやなところ、憎らしいところ、嬉しい気持が相手に映っているんですよ。・・・・・池波正太郎『霧に消えた影』
 2009年 6月22日(月)  雨
 雨だれが石を穿(うが)つのは、激しく落ちるからではなく、何度も落ちるからだ・・・・・ルクレティウス
 2009年 6月21日(日)  雨のち晴れ
 山路を登りながら、こう考えた。
 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画(え)が出来る。
 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。・・・・・夏目漱石
 2009年 6月20日(土)  晴れ
 「give and take」ではなしに、「give and given」。これは私の人生哲学であり、島精機の理念の一つです。別の言葉で言えば、「たらいの水」です。たらいの中のみずを「give」の精神で「どんどん儲けてくださいよ」と押し出すと、向こうの水位が上がる。そうすると、あふれ出た水がこちらに返ってくるのです。・・・・・島正博(島精機製作所社長)
 2009年 6月19日(金)  晴れ
 不撓不屈の精神を養う上でまず大切なことは、自分の心に敏感になるということではないでしょうか。自分の心の動きに敏感にならないと、いつの間にかとんでもない色眼鏡をかけて、ついつい道を踏み外してしまいがちだと思います。・・・・・飯塚真玄(TKC社長)
 2009年 6月18日(木)  くもり時々雨
 宇宙の構造は、執着を持って求めるほど遠ざかるらしいんです。営業ナンバーワンになりたいと年間千回言ったとすると、来年もまたその言葉を千回言うようになるし、健康がほしいと言っている人は、来年も再来年も同じことを言い続けることになる。つまり叶(かな)っていないわけです。言った言葉をまた言いたくなるようにセットされるらしいというのが、これまでの研究で私が掌握(しょうあく)した宇宙の方程式です。・・・・・小林正観(心学研究家)
 2009年 6月17日(水)  くもり
 慈善活動に携わって改めて感じることは、人間、逆境にある時はどこかで言い訳したくなるのですが、それを抑えないと前進できないということです。・・・・・細川佳代子(細川元首相夫人)
 2009年 6月16日(火)  くもり
 商売をやっていてよく思うことは、企業の基本ポリシーみたいなものとか、ブランドの基本スタンスみたいなものが買いに来る人に伝わらないと、本当には売れないということです。今、世界にじわじわとユニクロの考え方が広まっているように思います。・・・・・柳井正(ファーストリテイリングCEO)
 2009年 6月15日(月)  くもり
 善いものは善い方向に循環していくようになっている。悪いものは悪い方向に循環していくようになっているんです。その悪い連鎖を断ち切るのが「感謝」なんです。だから感謝の練習をしょっちゅうしなければいけません。そうすれば、感謝する習慣ができる。闇を光に変えていくのが感謝です。・・・・・藤尾秀昭(致知出版社社長
 2009年 6月14日(日)  くもり
 自分の人生を美しくするために、仕事のために、友人のために、世の中のために、できるだけ気をつけよう、役にたとう、まめにつくそうと心身を働かすことが『敏』の本義である。ひらたくいえば、いつも怠りをしないでいつもきびきびしている。その代わり世間のくだらんことにはずいぶんと怠けてもよろしい。・・・・・安岡正篤
 2009年 6月13日(土)  くもり
『眼横鼻直(げんのうびちょく)』 人間は生まれながらに眼は横に、鼻は縦についているということだけではなく、人間を人間たらしめる仏性が生まれながらに具わっている事実を、道元は見やすい例で言っているのです。つまり、私たちを人間として完成させるはたらき(機能)は外にあるのではなくて、自分の内部にあるという事実です。自分の内面の権威に気づき、平凡に事実に私たちは深く謙虚に対応しなければいけません。そこにいろいろの生き甲斐も感じられてくるのです。・・・・・道元(曹洞宗の開祖・松原泰道注)
 2009年 6月12日(金)  晴れ
 素直【雨が降ったら傘をさすものです。どしゃ降りの雨の中へ傘もささず出かけるから風邪をひくのです。ですから売れない時に無理して売ったらいけないのです。売れない時は、無理に売ろうとせず、次に売れるよう種や苗を植えることに力を入れなさい。】・・・・・松下幸之助
 2009年 6月11日(木)  雨のち晴れ
 日本の人口は地球上の約二パーセントなのに、世界中で使われている薬の約40パーセントを使用しています。・・・・・真弓定夫(真弓小児科院長)
 2009年 6月10日(水)  くもり
 今日よりも明日が幸せになれると感じられることが、最大のモチベーションアップにつながる。社員や仕入れ先を大切にするとか、地域貢献とかメセナとか、外からは甘いと言われそうな経営でも、十分成り立つことを証明することが、私にとっての挑戦なんです。・・・・・塚越寛(伊那食品工業会長)
 2009年 6月 9日(火)  くもり
 「本物の顧客満足というのは、実際にお客さんの目線で考えてみない限り分からない。だから僕はよく『経営者は現場へ行け、必ず現場にヒントがある』と言いますし、僕はいまも現場に行ってお客さんとお話をしているんです」・・・・寺田寿男(アートコーポレーション会長)
 2009年 6月 8日(月)  くもり
 山寺の鐘つく僧の起(お)き臥(ふ)しは 知らでしりなむ四方(よも)の里人【遠く離れた山寺の僧侶の日常生活を、知るはずはないのですが、その鐘の音によって、村人たちは、察しがつくということです。それ故、リーダーたるべき者は心しなくてはならぬということです。】・・・・・二宮尊徳
 2009年 6月 7日(日)  くもり
 およそ人生には、人生を厳格に支配している一つの法則がある。それは原因結果の法則である。そして人生というものは、その人が自覚するかしないかを問わず、この法則を応用する度合いに比例する。すなわち「蒔いた種のとおり花が咲く」という法則なのである。俗にいう善因善果、悪因悪果の法則である。人間の運命の中に地獄を作り、また極楽を作るのも、この法則があるからである。・・・・・中村天風
 2009年 6月 6日(土)  くもり
 ヒマラヤの麓の竹やぶが焼けだして、山に沿ってだんだんと燃えてついに、山火事になってしまった。その山に住んでいた虎とか獅子などの巨獣たちが皆、懸命に消化に努めたけれども、火は炎々と燃え上がって、巨獣たちは「もうダメだ」と諦め、岩陰に避難して山が燃えるのを傍観していました。その巨獣たちの前を一羽の小さな鳥が往復している。見ると、かわいそうに片羽は火傷しているが、もう一方の羽に遠く離れた沼からすくってきたわずか数滴の雫を乗せてきて、燃え盛る炎を消そうと雫を落としている。虎たちは「俺たちも消化できなかったんだ。おまえのような小さな体で数滴の水を運んできて火が消せると思うか。止めよ、止めよ」とせせら笑います。すると小鳥は答えて言うのです。「私の力でできないこととはよく分かっています。自分の力でできないことですけれど、やらなければならないことだから、やり続けます」と。・・・・・釈尊(松原泰道注)
 2009年 6月 5日(金)  くもり
 最近の若い人はよく、「教えてくれないから出来ない」なんて言うけれども、そういう人間は教えたってダメです。教えてくれないんじゃなくて、自分が何を受け止め、感じるかでしょう。・・・・・一龍斎 貞水(講談師・人間国宝)
 2009年 6月 4日(木)  くもり
 哲学と言ったら言い過ぎなんだろうけど、起っている事象の背景にあるものに対する洞察力、批判能力みたいなものが現代人には非常に弱くなっている。だから100億円で出した計算結果には100億円の価値があると思っちゃうんですね。・・・・・益川敏英(ノーベル物理学賞受賞)
 2009年 6月 3日(水)  くもり
 経営者が決心したら、変革は出来るんです。会社の運命というのは経営者で全部決まりますよね。だったら、経営者が自分に出来ないと思うんだったら、経営者をすべきじゃない。・・・・・柳井正(ファーストリテイリングCEO)
 2009年 6月 2日(火)  晴れ
 いま、民主的な価値観はまったく根付いていません、まさに無規範状態です。本来上下関係とは親が色々な人生経験をして、それをもとに子供を指導していくものです。これを支配と服従ととらえてしまった。上下関係は悪く対等がよいとする、この間違った価値観で人間関係は全部崩れてしまったんです。・・・・・加藤諦三(早稲田大学名誉教授)
 2009年 6月 1日(月)  晴れ
 僕は、いまの人たちは、大人しすぎると思っています。素直に怒り、素直に挑む人たちを増やさなければ、社会の購買構造は危ういところまで来ています。大人しい人たちは、「よりよく」をあきらめてしまうのです。よりよくをあきらめない「子人しい」人を増やしたいと思っています。(「子人しい」の面白い読み方を考えたいです。)・・・・・植松努(植松電気専務取締役)

2009年 5月


 2009年 5月31日(日)  雨のちくもり
 段取りとバランスの重要性。例えば、トラックに作業用の機械器具を積む時も、目的地に到着後、どう降ろすかの視点で考えさせる。この仕事はいかに短い作業時間で効率よく行なうかが勝負。・・・・・池田省治(オフィスショウ社長・富山生まれ・グランドキーパーの一人者)
 2009年 5月30日(土)  くもりのち雨
 利益は"ウンチ”である。健康な人は自然に良いウンチが出るでしょう。それと同じで、健康な企業からは、良い利益が出るものだと思っています。利益は企業の健康さの結果です。・・・・・塚越寛(伊那食品工業会長)
 2009年 5月29日(金)  晴れ
 企業が成功する条件は「顧客」「競争」「変革」の3つだ。自分より顧客の都合を優先し、競争に勝つべく変革を続ける。底流にあるのは、自分以外の他者、つまり「公」を利する精神である。・・・・・丹羽宇一郎(伊藤忠商事会長)
 2009年 5月28日(木)  くもり
 「商いは飽きない。これが私の信条です。」 「一生懸命やっていれば仕事が仕事を教えてくれる。」・・・・・千葉ウメ(鎌倉鉢の木創業者)
 2009年 5月27日(水)  晴れ
 ともかく結婚せよ。もし君が良い妻を持てば、幸福になるだろう。もし君が悪い妻を持てば、哲学者になるだろう・・・・・ソクラテス
 2009年 5月26日(火)  晴れ
 うちには良い人材がいないとぼやく経営者に成功した人はいない。従業員に恵まれて本当に経営者冥利に尽きると自分の部下を褒める経営者は皆成功している・・・・・松下幸之助
 2009年 5月25日(月)  くもりのち晴れ
 花は見る人の心に珍しきが花なり。しかれば、花伝の花の段に「物数を窮(きわ)めて、工夫を尽くして後、花の失(う)せぬところをばしるべし【花は舞台の成果です。物を窮めて工夫を尽くすというのは、お客の期待を超えるというか、もう一つ上を行かないと飽きられると言う意味。つまり、新鮮な驚きを顧客に伝えるために様々な工夫を凝らすことはまさにビジネスの基本である】・・・・・世阿弥『風姿花伝』
 2009年 5月24日(日)  くもり時々雨
 エステを受けられる方がそれまで何を考え、何を感じながら生きてこられたかが、すべてその方の資産だと思います。そのすべてに敬意を払い、私たちの美顔の技術、機器の技術を最大限に生かす。その方への充分な理解と愛情なくして高度な技術はあり得ないと思います。・・・・・今野華都子(ノアコーポレーション社長)
 2009年 5月23日(土)  くもり
 人間の脳というものは、いくら使ってもくたびれないばかりでなく、難しいことに使えば使うほど機能が優れてくる。つまらないことに使っておると退化する。だから子供はいくら早くてもよいから、難しいことを遠慮なく教えるのが宜(よろ)しい。・・・・・安岡正篤
 2009年 5月22日(金)  くもり時々雨
 左の写真は、昨日設置してきた木屋善導寺灯篭の写真。とてもすっきりした灯篭で私のお気に入り。一つ置くことにより引きしまる。

人物をみる八観法・・・・・安岡正篤
 一、通ずれば其(そ)の礼する所を観る(すらすらうまく行き出した時に、どういうものを尊重するかを観る。)
 一、貴(たか)ければ其の進むる所を観る(地位が上がるにつれ、其の登用する人間を見て人物が分かる。)
 一、富めば其の養う所を観る(金ができると何を養い出すか。)
 一、聴けば其の行なう所を観る(善い事を聞いたら、それを実行するかどうかを観る。)
 一、習えば其の言う所を観る(習熟すればその人間の言うところを観る。)
 一、止(いた)れば其の好む所を観る(この「止」は板につくという意味。一人前に仕事ができるようになると、何を好むか。)
 一、窮すれば其の受けざる所を観る(貧乏したときに何を受けないかを観る。)
 一、賎(せん)なれば其の為さざる所を観る(人間落ちぶれると何をするかわからない。だから為さない所を観る。)
 2009年 5月21日(木)  くもり時々晴れ
 (ヒットラーが台頭した理由)自由とは面倒なものである。始終あれこれ自分で考え、多くの選択肢の中から一つを選ぶという作業をしなければならないからである。これが嵩ずると次第に誰かに物事を決めてもらいたくなる。これが独裁者につながる。・・・・・エーリッヒ・フロム(精神分析学者)
 2009年 5月20日(水)  晴れ
 人間は憂(うれ)えなければ人物が出来ない。何の心配もなく平々凡々幸福に暮らしたのでは、優という文字の真義からくる“優秀”とはいい難い。憂患を体験し、悩み抜いてきて初めて、人物も余裕も出来てくる。・・・・・安岡正篤
 2009年 5月19日(火)  晴れ
 人間力というのは、口説(くぜつ)の徒や策謀家にはない。誠実で陽気で頑固な男のみがもっている磁力のようなものだ。・・・・・司馬遼太郎『風の武士』
 2009年 5月18日(月)  晴れ
 ものには表と裏がある。表のみ見、裏のみ見るのは愚者の目だが、愚者には愚者の仕合わせがある。賢者はその二つを見ることができるが、表裏がみえるためにかえってなにもできない。しかし、人傑は、その表裏がみえ、しかもその一方をとって断じて行なう者のことだ。・・・・・司馬遼太郎『戦雲の夢』
 2009年 5月17日(日)  雨
 意識というのは、変えようとしてもなかなか変わりません。だから諦めずに繰り返し言う。常に言って、常にやらせる。そのうちに何かしらの成功例が出てきて、いい方向に転がっていき始めるものです。・・・・・吉越浩一郎(トリンプ・インターナショナル・ジャパン会長)
 2009年 5月16日(土)  くもり
 私がずっと追い求めているのは、人生の後半では、人に与えた罪と悲しみという人生の荷物をいかにして下ろすかということだなって思っているんです。人になしてはならないことと、なさなくてはならないことを見極めようとしているというか。・・・・・北川八郎(陶芸家)
 2009年 5月15日(金)  晴れ
 マックス・ウェーバーは、需要と供給の関係で動くのが資本主義経済だと思っていたが、その基盤として倫理が重要だという。しかも倫理は宗教と切り離せないものだと教えられ、強く印象に残った。・・・・・小倉昌男(クロネコヤマト創業)
 2009年 5月14日(木)  晴れ
 いかなる行動においても、本当の進歩のしるしとは、人がそこに感じうる楽しみのことである。そこから、仕事こそが、心を楽しませる唯一のものであり、それだけでじゅうぶんなものであるということがわかる。私の言うのは、力の結果であると同時に力の源泉でもある自由な仕事のことだ。・・・・・アラン『幸福論』
 2009年 5月13日(水)  曇りのち晴れ
 現代人は危機に瀕している。外を見ることはできるが、自分の内側を見ることができないからだ。(内側を見ようとしていない。自分の内側を徹底的に見つめ、自分の生き方を探る必要がある。)・・・・・・アーノルド・トインビー
 2009年 5月12日(火)  くもりのち雨
 農業は人類が生活を楽しむ産業の一つであると私は考えます。単に食糧の生産だけでなく国民の胃袋(食事)、眼(花卉園芸、観葉植物)、心(自然環境、ゆとり)を満足させるものであってこそ、楽農と言えるのです。そしてそれを実現するには農業経営のすべてが絵になるような舞台装置が欠かせません。・・・・・笹崎龍雄(埼玉種畜牧場会長)
 2009年 5月11日(月)  晴れ
 『野鴨(のがも)の精神』 IBMの二代目経営者トーマス・ワトソン・ジュニア氏が社員への戒めに唱えたものです。   海岸で秋に南に渡る野がもを見て、親切な人が餌を与え始めました。安楽に餌を与えられ太ってしまった鴨は飛べなくなり南に帰れなくなって死んでしまう寓話です。

 この話は、野性を失った鴨は自然界では生きてはいけなくなります。我々は野鴨の精神を持った集団に立ち戻らなければ、生き伸びていけなくなることを強く社員に訴えたものです。野性と言うよりも、今の社会に自分の個性を殺して付和雷同している自分を顧みて改めて強く思う。
 2009年 5月10日(日)  晴れ
 靴屋さんなら、人が喜んでいつまでも履いてくれる靴をつくる。食べもの屋さんならば、人に喜んで楽しく食べてもらえるものを作る。そういう生き方で生きてゆく、それが真の人生というものではなかろうか。・・・・・坂村真民(詩人)

 それぞれに職種に真剣に打ち込んでいる人を見ると感動・・・・・自分がはたしてどれだけ真剣に自分の職種に打ち込んでいるのか?
 2009年 5月 9日(土)  晴れ
 五月は一年中で一番キラキラする最も佳い季節である。そうした国に生まれながら、全く季節と関係なく過ごす人が多くなった。つまり自然の愛を深く心に浸透させることなく、日々を空しく送る人のいかに多いことか。特に感受性に富む少年少女たちが、自然の愛を身につけることなく、乾いた心で育ってゆくのを見ると、可哀相でならない。あらゆるものがキラキラして呼んでいる。その声を聞こう。その姿を見よう。・・・・・坂村真民(詩人)
 2009年 5月 8日(金)  くもりのち晴れ
 試験では、できない問題を飛ばしていく。人生も同じことである。・・・・・加藤諦三『青い鳥をさがしすぎる心理』
 2009年 5月 7日(木)  くもり時々雨
 特に若い人たちがよく失敗するのは、独立しようと思って依存心をなくしすぎるんですね。ぼくは、「あんたのは独立と言わずに孤立と言うんや」とよくひやかしているんですけどね。・・・・・・河合隼雄(心理学者)
 2009年 5月 6日(水)  くもり時々雨
 左の写真は、連休前に石積みが完成した所。高さが2.0mあり、なかなか壮観。

 ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの
 よしや うらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても
 帰るところにあるまじや
 ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ
 そのこころもて 遠きみやこのかへらばや 遠きみやこのかへらばや
 【遠きみやことは、「今、ここ」】

 室生犀星(むろうさいせい)
 2009年 5月 5日(火)  くもり
 米国の占領政策で自由と権利ばかり刷り込まれ、結局個人主義ではなく利己主義になってしまった。利己主義だから他人は全然認めないんです。自分の邪魔をする奴は親でも何でも抹殺する。自分の自由を束縛するものはすべて悪だと思っているんです。・・・・・小野田寛郎(おのだひろお=元陸軍少尉)
 2009年 5月 4日(月)  晴れ
 神社仏閣は感謝をしに行く所でなければならないです。目が見えることがありがたい、耳が聞こえることがありがたい、話せることがありがたい、食べられることがありがたい、歩けることがありがたい。普段誰もが当たり前だと思っていることも、よく考えたら決して当たり前ではありません。私たちは日々無限の恩恵を受けて生かされていることに気づくべきです。・・・・・小林正観(心学研究家)
 2009年 5月 3日(日)  晴れ
 自分の今日の行いが確実に良き未来をつくると思ったら、自暴自棄になったり、これだけ自殺者が出たりする社会にはならないでしょう。・・・・・上田紀行(東京工業大学准教授)
 2009年 5月 2日(土)  晴れ
 人は感謝報恩を期待すべきではないのです。誰もがそんな権利は持たない。結局、人は善意の行為を外に施すことが、自分に喜びを与えるからあえて善い事をするのです。好意を持つ相手に手をさし伸ばして助ける業(わざ)そのものが、人の世ではありうる限りの最も純粋な幸福というものです。それに対する感謝を期待するのは、それは多くを望み過ぎることになります。もし感謝されたとすれば、そうですな、人がすでに得た給与の上に、更に受け取るボーナスのようなものです。それは素晴らしい。しかしそれを当然受け取るべき分け前だと考えてはいけないのです。・・・・・サマセット・モーム『この世の果て』
 2009年 5月 1日(金)  晴れ
 アイデアの良い人は世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを実行する勇気のある人は少ない。・・・・・盛田昭夫(ソニー創業者の一人)

2009年 4月


 2009年 4月30日(木)  晴れ
 一本のピンもその働きは国家につながる(些細なことも決しておろそかにしてはならない)・・・・・豊田喜一郎(トヨタ自動車創立者)
 2009年 4月29日(水)  晴れ
 大切なことは、「感謝と努力」「強さと優しさ」という、よい言葉と、その対になるよい言葉を同時に持つことです。人は矛盾したものを同時に併せ持つことによって、大きな人間になることができます。・・・・・松崎昭雄(元森永製菓社長)
 2009年 4月28日(火)  晴れ
 リーダーシップのコンセプトは何だろうかと考えまして、行き当たったのがアリストテレスのいうフロネシス、日本語でいうところの賢慮(けんりょ)ないし実践的知恵といったものでした。そこから研究を展開していく過程で、現実の動きの中で様々な問題や条件をジャッジするためのコモングッド(共通の善)について考えたんです。組織がコモングッドを得るには、経験を積み上げながら知を磨き上げて知恵にまで高める努力が必要です。これが組織的に知恵を生み出すリーダーシップのコンセプトだはないかと思います。・・・・・野中郁次郎(一橋大学名誉教授)
 2009年 4月27日(月)  晴れ
 一番大事なのは足元です。毎日、つぶれないように自分の会社を磨いていく。経営はそれしかないんです。教育をすることで人材の質を向上させる。人間は資産です。設備も技術も金銭も資産。それらの資産をトータルで毎日向上させるのが経営です。・・・・・西村英俊(元双日CEO)
 2009年 4月26日(日)  雨(風強し)
 最近、自分さえよければという風潮がはびこっています。これは責任転嫁の裏返しです。「責任逃れをしても、最終的に自分に返ってくる」。昨今の風潮を少しでも変えるには、そうした意識を人々が持つことが必要です。・・・・細川佳代子(細川元首相夫人)
 2009年 4月25日(土)  雨
 弓の射手は的を狙うときに弓を引き、矢を放つとそれを緩める。いつも弓を引き絞ったままだと弓が折れ、必要なときに弓が使えない。人間も同じである。絶えず仕事に精を出し続け、息抜きがまったくないと、思慮分別を失い、やがて気が狂ってしまう。・・・・・ヘロドトス
 2009年 4月24日(金)  晴れ
 左の写真は、某邸の玄関前の作業途中の写真。六方石で門柱を設置し、前の水鉢を設置する予定。5月連休前の仕事が立て込み、うれしい悲鳴・・・・・

本もの・・・・・坂村真民

 人間は本ものに出会わないと
 本ものにならない
 2009年 4月23日(木)  晴れ
 「大人」っていうふうにくくられると、若い人になんか生き方教えたりさ、倫理観とか哲学とかいろんなことを教えそうじゃない。だけど、そんな人、ほとんどいないじゃん。哲学者だって怪しいし、裁判官が痴漢する時代だから。そうじゃないっていうの、ただ長く生きてきただけ。表面的な物知りではあると思うけど。年寄りが、年下とか若い人に対して上から見るようなことをするから反発くらうんであって、同じレベルでけんかをしなくちゃダメ。ヘタするとその下に回ってやる、「しょうがねえな、このじいさんは」って言わせてあきらめさせて、いいとことっちゃうっていう手もあるわけで。そういう手だったら、体が悪いふりしたり、何でもやるけど(笑)。・・・・・北野たけし
 2009年 4月22日(水)  くもり(風)
 小澤征爾さんに優れたピアノ演奏の特長を尋ねたら、「それは音の分離だ」と言われました。音量の大小ではなく、一音一音しっかり分離していないと美しい演奏にはならない、と言うのです。舞台でも全く同じで、一音一音の分離が正確ならば言葉が確実に客席に届きます。・・・・・浅利慶太(劇団四季代表)
 2009年 4月21日(火)  くもり(強風)
 幸せに生きるには、何か一つ挙げると、やはり自分に正直になることでしょうか。自分の良さも弱さも素直に認めることだと思います。弱さを認めると自分のよいところが見えてきます。弱さを認めないで突っ張っていると、よいところは見えないで終わってしまう気がします。・・・・・加藤諦三(早稲田大学名誉教授)
 2009年 4月20日(月)  晴れ
 経営者には感性が大事です。それから人を感動させる力を持っている必要があります。人はそれほど利だけでは動きません。ただ、自分が感動した経験のない人は、他の人に感動を与えられないんです。だから常に自分自身が感動する心を大切にしなければと思っています。・・・・・和地 孝(テルモ会長)
 2009年 4月19日(日)  晴れ
 知恵の90パーセントは、時間について賢くなることである。・・・・・セオドア・ルーズベルト(第26代アメリカ大統領)
 2009年 4月18日(土)  晴れ
 不景気により消費活動が厳しくなる中、今は「より安く」という顧客満足度しかありません。しかし、企業が目指すべきは、「よりよい」の追求のはず。「よりよい」を求めなくなった社会は、恐ろしいです。人間を否定します。なぜなら、「よりよい」は、知恵と工夫を喜ぶ場所でしか成立しないからです。「知恵と工夫」を喜ばない社会は、人の存在を必要としません。現状を「まあ、しゃあないなあ」「世の中そういうもんだ」とあきらめたとき「知恵と工夫」の存在理由はなくなります。・・・・・植松努(植松電気専務取締役)
 2009年 4月17日(金)  くもり
 勉強を続けて物事を広く知るようになると、この人はすごいなとか、この実験はものすごく考えた末だなとか、思うじゃないですか。そして、自分もやってみたいと思う。そんな憧れが、私自身は原動力になりました。こんな仕事をしてみたい、あんな先生に私もなってみたい、とね。憧れが人を伸ばしてくれると思うんです。・・・・・益川敏英(ノーベル物理学賞受賞)
 2009年 4月16日(木)  くもり
 国宝とは何物ぞ 宝とは道心なり 道心ある人を名づけて国宝となす 故に古人の曰く、径寸十枚これ国宝にあらず 一隅を照らす、これ即ち国宝なり【国の宝とは何か それは道を修めようとする心だ 道を修めようとする心のある人のことを国宝というのだ だから昔の人は言った 径寸十枚あってもそれは国宝ではない 社会の片隅を照らすこと(人・心)が国の宝なのだ、と。】・・・・・最澄
 2009年 4月15日(水)  雨のち晴れ
 上下万民に対し、一言半句にても虚言申すべからず。かりそめにも有のままたるべし。虚言を言いつくれば癖になりて暴かれる也・・・・・北条早雲(戦国武将)
 2009年 4月14日(火)  雨
 「朝(あした)に道を聞かば夕(ゆうべ)に死すとも可なり」(論語)   生きた真理というものは、真に己が全生命を賭けるのでなければ、根本的には把握できないという無限の厳しさの前に佇立(ちょりつ)する想いである。・・・・・森信三(教育者・哲学者)
 2009年 4月13日(月)  晴れ
 不幸は人間を苦しめるというが、よく考えてみると、人間を苦しめるのは不幸そのものではなく、不幸だと思うその考え方自体である。・・・・・・『生きよう今日も喜んで』平澤興
 2009年 4月12日(日)  晴れ
 試合後のレセプションなんかで接すると、世界で活躍している選手は皆、優しいですね。卓球台を挟んで向い合った時はものすごい闘争心ですが、試合を離れると相手をとても敬う。スポーツの世界はそういうところが爽やかでいいです。・・・・・近藤欽司(日本卓球協会ナショナルチーム女子監督)
 2009年 4月11日(土)  晴れ
 一念発起は誰でもする。努力までならみんなする。そこから一歩抜き出るためには、努力の上に辛抱という棒を立てろこの棒に花が咲く・・・・・桂子金治(落語家・司会等)
 2009年 4月10日(金)  晴れ
 人生で大事なのは「本気」であります。モチベーションが消えちゃって、虚が中心になっている今の壁を乗り越え、日本がモノづくりという現実を回復していくには、本気になることです。・・・・・養老孟司(解剖学者)
 2009年 4月 9日(木)  晴れ
 われわれ人間というものは、すべて自分に対して必然的に与えられた事柄については、そこに好悪の感情を交えないで、素直にこれを受け入れるところに、心の根本態度が確立するのです。否、我々はかく自己に対して必然的に与えられた事柄については、ひとり好悪の感情を持って対しないのみか、さらに一歩進めて、これを「天命」として謹んでお受けをするということが大切なのです。・・・・・森信三『修身教授録』
 2009年 4月 8日(水)  晴れ
 幸せの青い鳥は、遠くを探すよりも、自分の中で育てたほうがいい。幸せに暮らす習慣こそ、一番の青い鳥だと思う・・・・・本多時生
 2009年 4月 7日(火)  晴れ
 相手が自分よりちょっと上だなと思ったときはものすごく上だと思え、相手が自分と同じくらいだと思ったときは相当上だと思え、相手が自分よりかなり下だと思ったときがちょうど自分と同じくらいなのだ。・・・・・・岩波茂雄(岩波書店創業)
 2009年 4月 6日(月)  晴れ
 我々は短い時間をもっているのではなく、実はその多くを浪費しているのである。人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば、最も偉大なことをも完成できるほど豊富に与えられている。けれども放蕩や怠惰のなかに消えてなくなるとか、どんな善いことのためにも使われないならば、結局最後になって否応(いやおう)なしに気付かされることは、今まで消え去っているとは思わなかった人生がすでに過ぎ去っていることである。
 我々は短い人生を受けているのではなく、われわれがそれを短くしているのである。我々は人生に不足しているのではなく浪費しているのである。たとえば莫大な王者のごとき財産でも、悪い持ち主の所有に帰したときには、瞬く間に雲散してしまうが、たとえ並の財産でも善い管理者に委ねられれば、使い方によって増加する。それと同じように、われわれの一生も上手に按配(あんばい)する者には、著しく広がるものである。・・・・・セネカ『人生の短さについて』
 2009年 4月 5日(日)  晴れ
 グレートカンパニーになるには、会社は社員に何を期待しているか、逆に社員は会社に何を期待するか、つまり会社と社員の間で「期待のバランス」がしっかり取れているかを常に確認する必要があります。・・・・・アン・マルケイヒー(米ゼロックス会長・女性)
 2009年 4月 4日(土)  晴れのち雨
 一生の間にどれだけ多くの人たちから「ありがとう」と言われ、どれくらい人に「ありがとう」を言ったかが、いかに人生で大事かと言うことです。・・・・・北川八郎(陶芸家)
 2009年 4月 3日(金)  晴れ
 常に心掛けていることは、人の意見を聞こうということなんです。人は皆違う視点を持っていますし、人の意見と言うのは自分と違った魂から出てくるものですから、そう心掛けています。・・・・渡邉美樹(ワタミフード社長)
 2009年 4月 2日(木)  晴れ
 「賢は賢なりに、愚は愚なりに、一つのことを何十年と継続していけば、必ずものになるものだ。別に偉い人になる必要はないではないか。社会の何処にあっても、その立場立場においてなくてはならぬ人になる。その仕事を通じて世のため人のために貢献する。そういう生き方を考えなければならない。・・・・・安岡正篤
 2009年 4月 1日(水)  雨
 資本主義の本来の目的は、人を幸せにすることです。ですから、経済を健全な状態に戻すためにも、金融が成り立つのは製造業があるからであり、産業は実経済があるから成り立っていることをもっとはっきり認識するよう仕向けなければいけません。・・・・・原 丈人(デフタ・パートナーズグループ会長)

2009年 3月


 2009年 3月31日(火)  晴れ
 危険が完全に去るまで出帆しようとしない人は、決して沖に出ることはない。・・・・・トーマス・フラー(イギリスの神学者)
 2009年 3月30日(月)  晴れ
 自分が自信を持って薦めたうえで買ってもらった商品。たとえ製品自体に不具合があったとしても、お客様の期待を裏切ったのは事実。壊れた製品を修理する前に、まずはお客様の『心の修理』が不可欠です。・・・・・山口勉(ヤマグチ社長・パナソニック家電販売店)
 2009年 3月29日(日)  くもり
 「傍を楽」にさせるから、「働く」というのだ、と何かで読んだことがあります。この言葉からも分かりますが、生活やパンのためではなく、傍の人を楽にしていくために働くから功徳になる。だからそこに、何かの目的を果たすためだけではなく、目的が果たされようと果たされまいと、自分がすべきことをしていくのだという深い人生の目的が生まれてくるのです。・・・・・松原泰道『百歳の禅語』
 2009年 3月28日(土)  晴れ
 恥の一字を以て人を激励す。恥の一字孟子喫緊(きっきん)の語(ご)、故にいわく、「人以て恥なかるべからず」、又いわく、「恥の人におけるや大なり」と。【「恥」という一字をもって人を励まし、気持ちを引き立たせる。「恥」という一字は、孟子が最も重要視した言葉である。だから、「人は恥じるという心がなければならない」といい、また、「恥ということは、人にとって大変大切なものである」というのである。】・・・・・吉田松陰
 2009年 3月27日(金)  曇り時々雨
 われわれは地図を手に持って生まれてくるのではない。地図は自分で作らなければならず、しかもその作業は努力を要する。現実を評価し、理解しようとする努力が多ければ多いほど、われわれの地図はより広がり、正確になる。だが多くの人はこの努力をしたがらない。だから彼らの地図は小さく、精度が低い。そして世界に対する見方も狭く、過ちが多いのだ。・・・・・M・スコット・ペック『死後の世界』
 2009年 3月26日(木)  曇り時々雪
 わたしは偉大な仕事を成し遂げたいが、偉大であるかのごとくに小さな仕事を成し遂げるのがわたしの主な役割である。この世は、英雄たちの剛力だけでなく、個々の実直な労働者のささやかな力の総体によって動いているのだ。・・・・・ヘレン・ケラー
 2009年 3月25日(水)  曇りのち雨
 小さなことを重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道なのです。・・・・・・イチロー
 2009年 3月24日(火)  晴れ
 公共の問題にかかわる場合、どのようによそおおうとも、国全体の利益のみを考えて行動する者はほとんどいない。たとえ彼らの行動が真に利益を国にもたらすことがあっても、人々はまず自分の利益と国の利益が一致することを考えるだけであって、博愛の原則に基いて行動しているわけではない。・・・・・ベンジャミン・フランクリン『フランクリン自伝』
 2009年 3月23日(月)  晴れ
 「ご近所あっての羊華堂だから、周りにほこりをたてないように、打ち水をしなさい。そして何よりもお客様を第一に考えなさい。お客様あっての羊華堂ですから」・・・・・伊藤雅俊(イトーヨーカドー名誉会長)の母
 2009年 3月22日(日)  くもり時々雨
 《自分が決めたことの遂行》を重ねることによって、《自信の堆積》ができ、その強い自信に支えられて勇気が力を増していくのである。昨日も今日も、自分が決めたことを遂行できず、そのままいたずらに歳月を過ごしてしまうのは、人生に何ら有益なものを残さずに終る人の共通点であります。【我々はどんなに小さな事でも自分で決めて、それを成し遂げる努力をすべきである。そして、この習慣をしっかり身につけ、この習慣によって自信を強め、この自信によって有益なる勇気を確実に自分のものとしよう。そしてどんなことでも、途中で投げ出す習癖は絶対に身につけてはならない。その悪癖は自信力を壊滅させ、自信力の壊滅は勇気の枯渇につながる。】・・・・・幸田露伴『努力論』
 2009年 3月21日(土)  晴れ
 最近の脳科学でも、人間の脳には「他人のために何かをする」という利他的な回路があることが分かってきたんです。つまり、他人に「与える」ことは、自分が「与えられる」のと同じような嬉しさが脳の中に現れることが分かってきています。・・・・・茂木健一郎(脳科学者)
 2009年 3月20日(金)  雨のちくもり
 「良い仕事」は与えられるのではなく、自分でつくるものだということです。アリストテレスが言っているように、人間は本来よいことをしたいという願いを持って生きている。しかし同時にそれをつくり上げようとする思いも持っているんです。・・・・・野中郁次郎(一橋大学名誉教授)
 2009年 3月19日(木)  晴れ
 人は自分の向上をめざして努力しなければならない。それと同時に、人類に対して共通の責任を持たなければならない。・・・・マリー・キュリー
 2009年 3月18日(水)  晴れ
 人と生まれ出たるうへは、必ず死する物と覚悟する時は、一日活きれば則ち一日の儲け、一年活きれば一年の益なり。故に本来わが身もなき物、わが家もなき物と覚悟すれば、跡は百事百般みな儲けなり。・・・・・二宮尊徳
 2009年 3月17日(火)  雨のち晴れ
 私がこうあってほしいと思う人物は、会ったり話をしたり指示を受けたりという時に、エネルギーをもらえる人がいますね。エナジャイズといいますか、それが一番だと思います。逆もいますからね。・・・・・槍田 松瑩(うつだしょうえい、三井物産社長)
 2009年 3月16日(月)  曇りのち時々雨
 これからどんな音楽に挑戦していこうというようなものはありません。私にとっては生きることそのものが挑戦です。挑戦しないと曲は書けないし、生きていくことそのものができませんから。・・・・・佐村河内守(さむらごうち まもる=全聾の作曲家)
 2009年 3月15日(日)  晴れ
 自然はあなたが二十歳の時の顔を与える。生活はあなたが三十歳の時の顔を形づくる。だが、あなたが五十歳の時の顔をどうつくるかはあなた次第なのだ。・・・・・ココ・シャネル
 2009年 3月14日(土)  雨(強風)
 人間性に関して最も悲劇的なことの一つは、生きることにどうしても嫌気がさしがちだということである。遠い地平線の彼方に何か不思議なバラ園を夢見てしまうのだ・・・・・今日この日に、自分の窓の外に咲くバラを楽しまないで。・・・・デール・カーネギー(アメリカ人・実業家)
 2009年 3月13日(金)  くもり(強風)
 現代人は、際限なく求めて欲しがって生きる「請求書の人生」を送っています。私は、幼い頃おばあさんに、寺社にお参りした時は「ありがとうございます」と請求書ではなしに領収書のお参りをしなさい、と教えられました。人の生き方には「請求書の人生」と「領収書の人生」の二通りあるのなら、いま与えられているものごとに感謝の心を持つ「領収書の人生」を歩まねばなりません。・・・・・有吉説志
 2009年 3月12日(木)  晴れ
 言われたとおりやれば、ある程度真っ直ぐ行ける。稽古とは近道を教えているのです。自分が変な工夫したって、脇道それるだけなんです。それだけ時間がかかるんだから、言われたとおり稽古をしろと言います。きちんと物事をとらえずに、なんとなくやっているだけでは進歩派ありません。・・・・・野澤 錦糸(きんし、文楽三味線 五世)
 2009年 3月11日(水)  曇り時々雨
 恐るべきものは新聞記者にあらず。彼等は時勢の従者なり。その指導者に非ず、彼等は時勢の要求に反して何事をも語り得る者に非ず。・・・・・内村鑑三
 2009年 3月10日(火)  曇りのち雨
 部下がよくやってくれたから、ちょっとねぎらってやろう、そういう場合でも、いきなり「今晩、飯でも食おう」と誘うのがいいか悪いか、考えなきゃいけない。みんなそれぞれに私的な都合というものがある。上役に誘われたら若い人は友達や恋人と約束があっても断りにくいでしょう。概して人間というものは、すべてのことを正直に胸の中をいう人はほとんどいないんだからね。上に立てば立つほど、それは相手の目の動きで察しないといけないんだ。・・・・・池波正太郎『新 私の歳月』
 2009年 3月 9日(月)  晴れ
 善き思い、善きことを実行することによって、人生がよい方向に変わっていくということを、私は自らが生きていく体験の中で感じ取りました。それ故に、「人は何のために生きるのか」と問われた時、そういう美しい善い心をつくっていくためであると答えたいと思います。・・・・・稲盛和夫(京セラ名誉会長)
 2009年 3月 8日(日)  晴れ
 あくまでも忠実であることは、非難にも称賛にも値しない。なぜならそれは、好みと感情という、人が自分から取り除くことも、自分に与えることもできないものの持続に過ぎないからだ。・・・・・ラ・フシュフコー『箴言集』(フランス文学者)
 2009年 3月 7日(土)  曇りのち晴れ
 (1)我々のこの人生は、二度と繰り返し得ないものだということ。(2)我々は、いつ何時死なねばならぬかも知れぬということ・・・・この二重の真理が切り結ぶことによって、はじめて多少は性根の入った人間になれるといってよかろう。・・・・・森信三(教育者・哲学者)
 2009年 3月 6日(金)  曇りのち雨
 『いつ死ぬる木(こ)の実は蒔いておく』 いつ死ぬか分からないけれども、あとのことを考えて木の実は巻いておく。そうすれば、本人は死んでも、やがてその木に花が咲き、実がなって、多くの人の役に立っていくことができる。・・・・種田山頭火(たねださんとうか)
 2009年 3月 5日(木)  晴れ
 結局、人生の目的を持っていない人たちは、生きる難しさ、生きる奇跡性を感じ取っていないからだと思うんです。百円出せばピカピカのトマトが買えても、自分ではなかなかうまく作れない。その時初めて祈るような気持になるわけです。そうして自分で作ったトマトなら、歪んでいたり不味かったりしても、簡単に捨てたりできないはずです。・・・・・カール・ベッカー(京都大学大学院教授)
 2009年 3月 4日(水)  くもり時々小雨
 借り手にも貸し手にもなるな。貸せば、金を失い、あわせて友も失う。借りれば、倹約が馬鹿らしくなるというもの。一番大切なことは、己に忠実なれ、この一事を守れば、あとは夜が昼に続くごとく、万事自然に流れ出し、他人に対しても、いやでも忠実にならざるをえなくなる。・・・・・シェークスピア
 2009年 3月 3日(火)  くもりのち雨
 私にとって過去最高のアドバイスは、父親からの「外側の得点より内側の方が大切。内側に満足すれば幸せな人生を送れる。外側の満足はいささかむなしい」という言葉です。外部に影響されず、自分自身の価値観に基づいた行動によってのみ人間は幸せになれるんです。・・・・・ウォーレン・バフェット(株式投資により世界一の富豪に)
 2009年 3月 2日(月)  晴れ
 「仕事はやきもち焼きだから、とにかく手帳を埋めなさい」と弟子に言っています。仕事が入っていると、仕事が来るんです。純粋に仕事じゃなくても、「人に会う」とか、「歌舞伎を見に行く」とか、何でもいいから手帳を埋めていく。そうすると必ず用事が舞い込んできます。まっさらな手帳を眺めていても何も始まらないですよ。・・・・・神田 紅(講談師)
 2009年 3月 1日(日)  晴れ
 「心配」という言葉があります。「心を配る」と書きます。普通、私たちが使う心配は心を痛めることで、心痛なのです。心痛は自分の心が痛むだけだからやめて、その代わり、できるだけ心を配りなさい。物を配る人はあるけれども心を配る人は少ないから、温かい心を配って心痛はやめなさい、文字通り心配しなさい。・・・・松原泰道

2009年 2月


 2009年 2月28日(土)  晴れ
 青春も老いも死もすべて美しい。これが「いま」を生きる人たちの実感です。私は「いま」を生きていない限り、本当の季節感を味わえなくなってしまうのではないかと思います。しかし現代人は、目の前の不安のほうばかり見て「いま」を生きていない。・・・・・青木新門(作家・富山生まれでオークスの取締役を歴任)
 2009年 2月27日(金)  くもり
 スリランカの住民の話に、「どんな人に悪魔が来るの?」と聞いたら、「孤独な人に悪魔のまなざしがくる」と。つまり私は周りの人からも世界からも愛されていて、支えられているんだと思っている人には悪魔はこないんです。・・・・・上田紀行(東京工業大学准教授)
 2009年 2月26日(木)  晴れ
上甲 晃氏 講演
・条件が揃えば私も「やる」という人達にかぎって、何もしない。「やる」という決断が、条件をそろえるのである。
・『志』の第一条件は、自分が将来にわたり見ることの出来ない結果に対し、本気になれるか?であり、第二の条件は、世のため人のために身銭(みぜに)を切れるかどうか?です。
・会社を発展させるには、何か特別な事や、人の出来ないことをやろうと経営者は考えるが、そんなことを考えていては何もできやしない。誰でもやっていることに対して、いかに他との差をつけるかが大切です。
 2009年 2月25日(水)  雨のちくもり
 人も企業も自分が出した分しか入りません。大きく出さなきゃ大きく入らないのです。出す方が先ですがね。・・・・・日比孝吉(めいらくグループ代表)
 2009年 2月24日(火)  くもりのち雨
 「理解する」は英語で言うと「understand」、つまり自分が相手よりも下に立ち、「教えてください」という心になって、初めて相手の一端を理解できるように思います。・・・・・本田哲郎(神父)
 2009年 2月23日(月) 雨のちくもり
 タイミングが悪い人というのがいるんです。最近の言葉でいうとKY(空気が読めない)というのかな。このタイミングに敏感でない人は、どうしても新しい発見に遅れがちです。少なくともクリエイティブにはなれません。・・・・・野中郁次郎(一橋大学名誉教授)
 2009年 2月22日(日) くもり
 富や成功を求めるのではなく、「おにぎり一つで幸せだ」という人生が僕は素晴らしいと思います。しかし自分の人生の意味と価値を信じられなくては、おにぎり一つで幸せを感じることはできません。・・・・・加藤諦三(早稲田大学名誉教授)
 2009年 2月21日(土) 雪のち晴れ
 人生で無駄になることは何もない。無駄にしてしまうのは自分の気持だ。・・・・・和地 孝(テルモ会長)
 2009年 2月20日(金)  雨
 耐えるということが大切なんです。その耐えることが重なっていくことによって、だんだん心が成長してきますから。そのときの感情ですぐにキレてしまうんじゃなくて、どうやったらそれを耐えられるかなんです。・・・・・松原泰道
 2009年 2月19日(木)  雪のち晴れ
 平素、いかに親しく付き合い、一緒においしい酒を飲んだとしても、「彼は、何一つ、自分に情報をくれない」となると、「敵」になってしまいます。・・・・・・谷沢栄一
 2009年 2月18日(水)  雪のち晴れ
 「満たされた欲求は動機づけにはならない」のである。満たされていない欲求が動機づけになるのだ。人間にとって生存の次に大きな欲求は、心理的な生存である。それは、理解され、認められ、愛され、必要とされ、感謝されることである。・・・・・スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』
 2009年 2月17日(火)  雪のち晴れ
 過去にまいてきた種には、いい種もあれば悪い種もあります。だからなってくるのも良いことと、悪いことの両方があります。播いた種はみな生えますから。だから、良いことも悪いことも感謝するのです。嫌だ、つらいと思う出来事も、「ありがとう」と受け止め、「たんのう」することです。・・・・・村上和雄(筑波大学名誉教授)
 2009年 2月16日(月)  雪
 ニーチェの「汝(なんじ)の立つ処(ところ)を深く掘れ、そこから泉が湧(わ)くであろう」という言葉。90年を生きていま、そのとおりだと実感するこの言葉を、皆さんにも伝えていきたいです。・・・・・木村威夫(映画美術監督)
 2009年 2月15日(日)  晴れ
 高村光太郎

 みんな集つてほん気できけよ
 まづ第一に毎朝起きたら あの高い天を見たまへ
 お天気なら太陽 雨なら雲のいる処だ
 あそこがみんなの命のもとだ
 いつでもみんなを見ていてくれるお先祖さまだ・・・・・
 えらい人や名高い人にならうとは決してしるな
 持って生れたものを深くさぐって強く引き出す人になるんだ
 天からうけたものを天にむくいる人になるんだ
 それが自然と此の世の役に立つ
 2009年 2月14日(土)  晴れ
 種樹(草木を植える職人)のカクタクダ(人名)は、その郷を豊楽郷(ほうらくきょう)といい、長安の西に在る。そこで彼は植木屋を営んでいた。長安の金持ちや果物商人等で彼を珍重しない者はいなかった。というのは、彼の植える木は、移植してもつかぬということはない。かつ非常に茂って、早く沢山に実るからである。そこで他の植木屋がどうしてそういう具合にゆくものかと聞いてみたところの彼の答え、「いや、私がよく木をつかせ、茂らすわけではない。私はただ木の天(生まれつき)にしたがってその性を発揮するだけだ。一体植木の性というものは、その根本は伸びやかに、そのつちかうことは平らかに、その土は故(ふる)く、その苗床作りは細かい点にまで行き届いていることが望ましい、そうしておきさえすれば、後は動かすことも、気遣うこともいらない、立ち去ってまたと顧みないのがいい。蒔(ま)く時は子のように、置けば棄てたようにさえすれば、その天は完全で、その性も得られる。だから私はその成長を害しないのみである。しかし他の同業者は、そうでなく可愛がり過ぎたり、心配しすぎたり、朝に見て暮れになで、立ち去るかと思えばまた顧み、はなはだしい者になると、肌に爪を入れて生きているか枯れているかを試したり、根元を動かして土の状態を見たりするものであるから、木の性は日が経つほどに離れる。愛すというが、実はそこなっているのであり、心配すとというが、実は仇(あだ)になっているのである。」・・・・・柳宗元(安岡正篤『東洋倫理概論』で紹介)
 2009年 2月13日(金)  くもり
 年をとるにつれて、大事なことから先にやれという昔からの言葉が身にしみてきた。それは、どんなに複雑きわまる人間の問題でもそれを処理可能な大きさまで小さくできるプロセスといえる。・・・・・ドワイト・D・アイゼンハワー(アメリカ第34代大統領)
 2009年 2月12日(木)  晴れ
 「才」という字は名詞では働き・能力の意だが、副詞だと“わずかに”という意味になる。能力というものは非常に大事なものだが、それだけではわずかなものにすぎない。「才」の大事さを充分に知りつつ、わずかにと訓(よ)ませることは大変なことだ。昔の人の識見の高さをみることができる。・・・・・安岡正篤
 2009年 2月11日(水)  くもりのち雨
 海を自然に戻すためには、そこに注ぎ込む川やその流域の環境をよくしなければならない。今、家庭からは何が流されえているか分かったものじゃありません。問題は、川の流域に住んでいる人間の意識なんです。要するに、人の心に木を植えることが一番重要なんです。・・・・・畠山重篤(牡蠣の森を慕う会代表)
 2009年 2月10日(火)  晴れ
 私が思うに、人間の心は相手の立場に立つことによって、成長していくように感じます。相手の気持や置かれた状況をよく考えて、できるだけその立場を尊重する。非常に難しいことではありますが、想像力と推理力を駆使してその気持を知ろうと努めるのです。・・・・・渋谷のぶ子(映画監督)
 2009年 2月 9日(月)  晴れ
 人間は自分以外にはほとんど敵はない。人間は、自分の間違った判断や、杞憂(きゆう)や、絶望や、自分自身にさし向ける悲観的な言葉によって、自分が自分自身に対してつねに最大の敵なのである。一人の人間に向かって、「あなたの運命はあなた次第だ」と単に言うだけで、充分価値ある忠告です。・・・・・アラン『幸福論』
 2009年 2月 8日(日)  晴れ
 茂木家の家訓  茂木啓三郎(野田の醤油王。キッコーマンの始祖の一人)

 1.人として守るべき道徳は本なり、財は末なり。この本末を忘れてはならない。
 2.家内の和合を心掛けよ。
 3.驕った贅沢な暮らしを慎み、質素倹約の美徳を発揮せよ。
 4.家業以外の事業に手をだしてはならない。
 5.損をしないことが大きな儲けであると思え。
 6.競争は進歩の主因ではあるが、極端な道理にもとるような競争はさけよ。
 7.規律を厳しくし、使用人を優遇せよ。
 8.私費を割(さ)いて公共事業に取り組め。しかし身分不相応の事をしてはならない。
 9.各自が蓄財の事をよく考え、常に不時の場合に備えよ。
 10.1年に2回親族会を開く事。その際、富の程度によって人のランクの上下を決めてはならない。貴ばなければならないのは人格である。
 2009年 2月 7日(土)  晴れ
 消費が飽和の状態だと言いながら、人間の欲望は無限なんですよ。だからそこに新しいものを打ち出していけばいい。現在は、過去の体験から抜け切れていないというところに問題があるんです。要するに経験がある人間というのは、自分はよく分かっていると、これでいいんだと、過去にとらわれるんです。しかし、時代は変わっているんです。だから変えるのは当たり前なんです。・・・・・鈴木敏文(セブン&アイ・ホールディングス会長)
 2009年 2月 6日(金)  くもり
 今人(こんじん)率(おおむ)ね口に多忙を説く。其の為(な)す所を視(み)るに、実事(じつじ)を整頓するもの十に一二、閑事(かんじ)を料理するもの十に八、九、又閑事を認めて以て実事と為す。/宜(うべ)なり其の多忙なるや。志有る者誤りて此の?(か)を踏むことなかれ。【今の人は口を開けば忙しいという。しかし、その行動を見ていると、実際に大事な仕事をきちんと処理しているのは十のうち一つか二つだけで、十のうちの八つか九つはどうでもいい事をやっている。このどうでもいいことを大切な仕事であると思っているのである。志を持つ者は、こんな間違いにはまり込んではいけない。】・・・・・佐藤一斎
 2009年 2月 5日(木)  晴れ
 伸びている会社にはね、必ず匠が何人もいる。何人匠がいるかで決まる。匠のいる会社は発展している。そして、その匠という人は「3つの念」を持っている。1つは、執念です。成功するまではやめないという執念。いい加減に仕事をしている人は匠にはなれません。2つ目は、丹念です。丁寧。真心を込めると言うことです。仕事に手抜きをしないことが丹念です。3つ目は、情念です。思いやりがないといい仕事はできません。・・・・・・田辺昇一(経営指導の第一人者
 2009年 2月 4日(水)  晴れ
 「生ける者遂(ひとつひ)にも死ぬるものにあれば この世にある間は楽しくをあらな」(生きてる人はみんな必ず死ぬものだから、生きてる間は楽しくいきましょう。)・・・・・大伴旅人(たびと)
 2009年 2月 3日(火)  雨
 信長は、ときに49歳。あと、十年、この人が生きていたなら、日本の歴史は大きく変わっていたろう。そして、その影響は、なんらかのかたちで、現代に生きている我々にも、伝わっていたにちがいない。こうしてみると、人間の生き死には、何らかのかたちで、後の世の人に関わりあいがあるものだ。一つの家、一つの家族の歴史にはそれがある。・・・・・池波正太郎
 2009年 2月 2日(月)  晴れ
 人が死んだ後に残るものは、集めたものではない。与えたものである。・・・・・横内祐一郎(フジゲン会長)
 2009年 2月 1日(日)  くもり
 話をしているとき、ほとんどの人は、理解しようとして聞いているのではなく、答えようとして聞いているのだ。話しているか、話す準備をしているか、二つにひとつである。理解しようとするためには、相手の見地に立ち、相手の立場から物事を眺め、相手が見ている世界を見ることであり、相手の気持を感じとることなのです。・・・・・スティーブン・R・コヴィー

2009年 1月


 2009年 1月31日(土)  雨
 人に何も教えることはできない。できるのは、その人自身が自分で見つけるのを助けることだけだ・・・・・ガリレオ
 2009年 1月30日(金)  くもり
 ギリシャに発生した民主主義の理念は、もともと、都市国家アテネのために市民たちがどれだけ尽くせるかという点にあり、最も尽くせる人たちを政治家として選び、それ以外の人たちも自らすすんで国家に貢献していこうという発想から築かれた。民主主義において、国家が何かをしてくれるのは当たり前といっておこぼれをねだるのは、飼い犬の発想でしかない。・・・・・谷沢永一
 2009年 1月29日(木)  晴れ
 マックス・ウェーバーは資本主義の発達を調べ、新興の金持ちはみんなプロテスタントだといっています。勤勉に働き、節約し、人を裏切らない。そうすると人々はみんな彼らと取引をしたくなる。当たり前ですね。だから倫理道徳を実行すれば自然と富んでいく。・・・・・日下公人(社会貢献支援財団会長)
 2009年 1月28日(水)  晴れ
 人の欠点や嫌なところは三歳の子供にだって分かるんだ。大人でなきゃ見えないところ、自分にしか見えないような、その人のいいところを探すんだ。美しいと思うものは、どんなに小さなことでも見逃すな。・・・・・吉沢久子(家事評論家)
 2009年 1月27日(火)  くもり
 日本民族精神の本領は、三種の神器(じんぎ=やたのかがみ・くさなぎのつるぎ・やさかにのまがたま)にいみじくも表徴(ひょうちょう)せられた様に、清く明るき鏡の心より発する智恵の光を磨き、勇猛に正義の剣(つるぎ)をふるい、穆(ぼく)たる玉のごとき徳をふくんで、ついに神人合一(しんじんがっち)、「十方世界を全身」とする努力になければならぬ。・・・・・安岡正篤『日本精神の研究』
 2009年 1月26日(月)  くもり
 大人は子供から尊敬されることが大事なのに、なんだか子供の機嫌をとってゴマをすって、カッコ悪い大人が増えましたね。・・・・・長田百合子(家庭教育再生機構理事長)
 2009年 1月25日(日)  くもり
 人生の初期において、最大の危険はリスクをとらないことである。・・・・・ゼーレン・キルケゴール
 2009年 1月24日(土)  雪
 「遠慮」という言葉も禅語です。遠慮というのは「遠い先のことを考える」「他人の身になって考える」という意味です。普段、私たちは遠慮と言いながら自分のことばかり考える。これは近慮(きんりょ)といったらいいでしょう。遠慮というのは相手の身になってみること。それからもう一つ、未来のこと、先々のことを考えるという意味があります。そういう時間的にも空間的にも、遠くのことを考えていくこと、それを遠慮と言います。・・・・・松原泰道
 2009年 1月23日(金)  晴れのち雨
 人の気持はそれが言葉になると、ただ空しく失われてしまう。どんな気持でも行動に、しかも結果を生む行動に移さなければならない。・・・・・ナイチンゲール
 2009年 1月22日(木)  晴れ
 農業について、広く知られた格言がある。どんなことでも遅すぎるということはない、そして、どんなことをやるにも時期を外してはならないというものだ。そして第三の格言は、失われた機会は二度と戻らないというものである。・・・・・プリニウス(ローマ人学者)
 2009年 1月21日(水)  くもり
 私は、ITが出てきた時から、あれは人類を滅ぼすと思っていました。電話帳を引くようなものでね。要するに答えを求めて検索するばかりで、自分では何もものを考えていないわけですから。・・・・・牛尾治朗(ウシオ電機会長)
 2009年 1月20日(火)  くもり
 存在する問題全てについて「外」に原因を求め、不平不満を言い立てながら一生を送るもよし。その反対に、たとえその状況が良かろうと悪かろうと逃げることなく「責任ある態度」をとり、「この問題の原因は何か?誰の責任だったのか?」と責める代わりに、「この問題を最大限に生かすには現状をどう扱ったらいいだろうか?ここから何が得られるだろうか?」と問う姿勢の生き方もある。・・・・・アブラハム・マズロー
 2009年 1月19日(月)  くもり時々雨
 いま多くの人が長生きや健康に関心がある。だけど、何のための健康になりたいのっていうところが抜けている。何かに燃えることなく、ただ生き永らえるだけでは、「本当に生きている」とは言えないと思うのです。・・・・・村上和雄(筑波大学名誉教授)
 2009年 1月18日(日)  くもり
『ほんものとにせもの』・・・・・・東井義雄(教育者)

 「ほんもの」と「にせもの」は
 見えないところの在り方で決まる
 それだのに 
 「にせもの」に限って
 見えるところばかりを気にし
 飾り
 ますます
 「ほんとうのにせもの」になっていく
 2009年 1月17日(土)  くもり
 もし時間が一番大切なものなら、時間を無駄にすることは最大の浪費に違いない。失われた時間は二度と戻らないから、いわゆる「まだ早い」が「まだ足りない」となる。さあ、立って、目的に向かって動き出そう。勤勉により、難局少なく多くのことを成し遂げられるのだ。・・・・・ベンジャミン・フランクリン
 2009年 1月16日(金)  くもり時々雪
 西洋人は働くことを苦役と考えました。労働は英語で「labor」と言いますが、語源は苦役です。しかし、日本の労働観はそうではなかった。働くことは「傍を楽」にすることであり、それが自らを高めていく道だと考えた。それが日本の労働精神でした。・・・・・渡部昇一(上智大学名誉教授)
 2009年 1月15日(木)  雪
 自(みずか)ら責むるに厳なる者は、人を責むるも亦(また)厳なり。人を恕(じょ)するに寛(かん)なる者は、自ら恕するも亦寛なり。皆一偏たるを免(まぬが)れず。君子は則(すなわ)ち躬(み)自ら厚うして、薄く人を責む【自分の失敗を厳しく責める人は、他人の失敗も厳しく責め、他人の失敗を寛容に思いやる人は、自分の失敗も寛容に思いやる傾向がある。厳格と寛容の違いはあっても、一方に偏っているのはよくない。君子は、自らを責めるに厳しく、他人を責めるのに寛容なのである。】・・・・・佐藤一斎
 2009年 1月14日(水)  晴れ(寒い一日)
 春風以て人を和(わ)し、雷霆(らいてい)以て人を警(いまし)め、霜露(そうろ)以て人を粛(しゅく)し、氷雪(ひょうせつ)以て人を固(かた)くす。「風雨霜露(ふううそうろ)も教えに非(あら)ざる無し」とは、此の類をいうなり。【春のそよ風は人の心を和ませ、雷鳴や稲光は人の心を戒め、露や霜は人の心を引き締め、冷たい氷や雪は人の心を堅固にする。『礼記(らいき)』に「風雨霜露も教えでないものはない」とあるのは、このようなことを言っているのであり、我々はすべてから学ばなければいけない。】・・・・・佐藤一斎
 2009年 1月13日(火)  雪
 どんなに賢くっても、人間、自分の背中は見れないんだからね。・・・・・山本周五郎『さぶ』
 2009年 1月12日(月)  雪
 一人で旅へ出る事は、おのれを知る事になる。つまり、見も知らなかった人びとが自分に相対しての口のききよう、表情のうごき、態度の変化などによって、(ああ、自分は、この人にこう思われているのだな)ということがわかる。知り合いの人たちではこうはいかぬ。まったく見知らぬ人のゆえに、その反応によって、我々は、自分自身をたしかめることができるのである。・・・・・池波正太郎『食卓の情景』
 2009年 1月11日(日)  くもり
 あらゆる時代に人類は、少なくとも今日の私達と同様に利巧で、才能に富み、且つ発明的であったのだ。それ故、私達は前の如何なる時代をも軽視したり、「幼稚な」時代として片付ける権利はない。所詮幼稚な時代の人々が、今日我々の我々である所以のものを持っていなかったとしても、彼等はまた今日我々が変わってしまったために考えつかなくなった性格を所有していたに違いない。【人間の歴史は変化である。変遷である。進化論を盲信して、自分たちを最高度に達した人間であると考える自惚れは不毛である】・・・・・マクス・パウエル・ベッカー「西洋音楽史」
 2009年 1月10日(土)  くもり時々雪
 チェンジ(変化)はチャンス。チャンスに何をチョイス(選択)するか決断するのが経営者の「仕事」・・・・・ブラザー工業会長 安井義博
 2009年 1月 9日(金)  くもり
 万物流転のこの世にあっては、何ものも同じ状態に停滞するものはない。かくて、国民も、富も、商業も、権力も、その状態を変化させる。だが物事は常に同じように変化するとはかぎらないし、慣習とか特権は、その存在理由がなくなっても、個人的な利害関心によってなお続けられるものである。・・・・・ジョン・ロック「政治論」
 2009年 1月 8日(木)  晴れ
 意識する存在にとって生存するということは、変化することであり、変化するということは、経験をつむことであり、経験を積むということは、無限におのれ自身を創造していくことである。・・・・・ベルグソン
 2009年 1月 7日(水)  晴れ
 人は、おのれの変わり様に気づかぬものよ。なれど、余人の変化は見のがさぬ。・・・・・池波正太郎『真田太平記』
 2009年 1月 6日(火)  くもり時々晴れ
 現代文明は、我々によく合っていない。科学には計画性がなく、でたらめに発達するものである。それは偶然の要素に頼っている。そして暖房の家、電灯、エレベーター、男女間の風紀、食品への化学薬品の添加といったものが受け入れられたのは、こういう新しいものが快適で便利だというだけの理由である。人間に何か影響を及ぼすかも知れないというような考慮は、何一つ払われていない。・・・・・アレキシス・カレル(ノーベル生理学・医学賞受賞)
 2009年 1月 5日(月)  くもり時々晴れ
 『人生・仕事の結果=情熱×能力×考え方』・・・・・・稲盛和夫(京セラ創業者)
 仕事、人生に成功するには情熱も能力も必要です。しかし、一番ベースになるのは考え方です。情熱も能力も0から100までだが、考え方にはマイナス100からプラス100まであります。つまり、いくら情熱、能力があっても、考え方がマイナスの人は情熱や能力が高いほど、結果は大きなマイナスになると言うことです。
 2009年 1月 4日(日)  くもり時々晴れ
 私の専門であるマーケティングを一言で表すと「子供を生み育てること」だと思っています。お客に愛情を注げば、必ず愛情を返してくれます。これからの商売は「顧客満足=カスタマーサティスファクション」だけでは不足で、「顧客幸福=サスタマーハピネス」を追求しなければならないのです。景気の動きに一喜一憂するのではなく、愛情の糸をもう一度紡ぎ直すところからやり直さなければ、永久に消費の回復はやってこないと感じています。・・・・・村田昭治(慶応義塾大学名誉教授)
 2009年 1月 3日(土)  くもり時々雪
 感動と興奮は違うんだよ。感動というのは、感即動―つまり、感じたらすぐ行動するということです。生き方が変わるということです。興奮はその場だけで、翌日になったらすっかり忘れています。・・・・・藤尾秀昭(致知出版社社長)
 2009年 1月 2日(金)  くもり時々雪
 大丈夫(だいじょうぶ)存心(ぞんしん)の工夫ただ義利の間を弁(べん)ずるにあるのみ。君子小人の差別、王道覇者の異論(いろん)すべて義と利との間にこれ有るなり。いかなるをか義といわんとならば、内に省みて羞恥(しゅうち)する所あり、事に処して後(のち)自らあきたるこれを義というべし。いかなるをか利といわんとならば、内欲をほしいままにして外(そと)その安逸(あんいつ)に従うこれを利というべし。・・・・・山鹿素行(安岡正篤著より)
 2009年 1月 1日(木)  くもり時々雪
 生かされている命を、できるだけ僕は使い切りたいと思っています。そのために三年後に何をやる、十年後に何をしたいという目標を掲げ、それを公言することにしているんです。・・・・・日野原重明(聖路加国際病院理事長)
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